脚本家の倉本聰さん(89)が北海道・小樽の街を舞台に「美とは何か」を問うた新作映画「海の沈黙」が、22日に全国公開される。構想にかけた年月は約60年。「倉本イズムが詰...
脚本家の倉本聰さん(89)が北海道・小樽の街を舞台に「美とは何か」を問うた新作映画「海の沈黙」が、22日に全国公開される。構想にかけた年月は約60年。「倉本イズムが詰まっている」と表現する若松節朗監督と、謎のモデル役を演じた、倉本門下生の菅野恵さんに見どころを聞いた。菅野さんは、本木演じる津山を慕うモデル・あざみ役で出演。撮影は小樽市内のバーや倉庫街、港などで行われた。 「あまりに難しすぎて、一度お断りしたんです」。倉本さんからのオファーについて、そう明かすのは若松監督。これまで山崎豊子原作の映画「沈まぬ太陽」などで日本アカデミー賞を受賞してきたが、ちょうど多忙な1年を終えた時期だったこともあり、「僕の頭では無理」と判断した。若松監督は当初、巨匠から「君は何を言ってるんだ」などと叱られる日々を覚悟した。しかし、撮影開始までの約2カ月間、倉本さんと2日に1回、電話での打ち合わせを重ねたが、「そこは理解できないよね。じゃあ書き直してみようか」といった具合で、「本当に優しかった」としみじみ語る。「舞台の稽古(けいこ)中はダメ出しの怒号が飛び、その時のエネルギーは半端じゃない。その半面、怒ったことで自分も傷ついたりしていて、優しくておちゃめで、かわいらしい人」という。普段は「元気か」と、様子を気にかけて電話をくれる「おじいちゃんのような存在」だ。 今作の魅力について、若松監督は「倉本イズムの『世渡りが下手な人たちの人間像』がしっかり描かれている」と説く。加えて「倉本さんは人間の捉え方が意地悪」とも。「毒づいたせりふや、ドキッとするようなせりふがいっぱいある。それが魅力になっている」。菅野さんは「考える余白の多い作品。心の赴くままに楽しんでもらいたい」と話している。その上で、自身は倉本作品初参加であることに触れ、「繊細さとかたくなさを秘めている役は正直とても難しく、じだんだを踏みながら撮影に臨んだが、自分にとっても記念碑的な作品になった」と振り返った。 会見に車いすで登壇した倉本さんは、本作の端緒となったのが、鎌倉時代のものとされた陶器が偽物と発覚し、重要文化財の指定から取り下げられた「永仁の壺(つぼ)事件」(1960年)だと紹介。「高価と言われているから価値があるとか、昨日まで美しいとされていたものが一気に価値を失うとかいった風潮にどうも僕は納得がいかなくて、なんとかそれを映画にしたかった」と語った。.
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