公明党の斉藤鉄夫代表は5日の衆院本会議で、自民党との連立解消後初の代表質問に臨んだ。「政治とカネ」の問題で高市早苗首相に厳しい質問をぶつけた一方、日米首脳会談…
公明党の斉藤鉄夫代表は5日の衆院本会議で、自民党との連立解消後初の代表質問に臨んだ。「政治とカネ」の問題で高市早苗首相に厳しい質問をぶつけた一方、日米首脳会談は評価するなど「是々非々」の姿勢を打ち出した。これに対し首相は終始淡々と答弁を続け、かつての連立パートナーとの間に生じた溝の深さが垣間見えた。両者の温度差は連立時代の振り返り方に表れた。斉藤氏は演説の冒頭で自民に「多くの政策実現を果たすことができた。心から感謝する」と述べ、首相の席に向き直して深く頭を下げた。首相も「26年の長きにわたりともに歩んでくれた公明に心より感謝を申し上げる」と語ったが、軽く会釈しただけだった。 与党時代の公明は、国会での質疑で政府の政策や方針を評価しつつ、公明の政策を投げかけ、政府から前向きな答弁を引き出して政策実現につなげていた。連立を解消してから初めてとなった5日の国会論戦では、公明関係者が「長年一緒に政権運営を担ってきたので、すぐには変われない」と話す通り、斉藤氏は日米首脳会談など評価すべき点は評価した。 一方、安全保障政策や衆院議員定数削減など方針が異なる点には野党らしく厳しく迫る場面もあった。特に「政治とカネ」の問題は自公連立政権解消の要因となっただけに、斉藤氏は語気を強めて企業・団体献金の規制強化を今国会で実現するよう求めた。だが首相は慎重な議論が必要として、自民と日本維新の会の合意に沿って「国民に信頼される政治資金の在り方を検討していく」とかわした。公明肝いりの資産運用で財源を生み出す政府系ファンド創設にも前向きな回答はなかった。 斉藤氏は質疑終盤に「中道改革の軸として新たな一歩を踏み出す」とうたった。公明幹部は「支持者の多くは連立解消を好意的に受け止めている」と語る。だが、政策を実現できなければ党の存在意義が問われ、評価が一変する可能性をはらむ。政府・与党が公明の政策を受け入れる構えを見せなければ、残る選択肢は野党間の連携強化となる。現在は「是々非々」でも、政権批判を強める路線への切り替えを迫られることもありえる。(大島悠亮).
公明党の斉藤鉄夫代表は5日の衆院本会議で、自民党との連立解消後初の代表質問に臨んだ。「政治とカネ」の問題で高市早苗首相に厳しい質問をぶつけた一方、日米首脳会談は評価するなど「是々非々」の姿勢を打ち出した。これに対し首相は終始淡々と答弁を続け、かつての連立パートナーとの間に生じた溝の深さが垣間見えた。両者の温度差は連立時代の振り返り方に表れた。斉藤氏は演説の冒頭で自民に「多くの政策実現を果たすことができた。心から感謝する」と述べ、首相の席に向き直して深く頭を下げた。首相も「26年の長きにわたりともに歩んでくれた公明に心より感謝を申し上げる」と語ったが、軽く会釈しただけだった。 与党時代の公明は、国会での質疑で政府の政策や方針を評価しつつ、公明の政策を投げかけ、政府から前向きな答弁を引き出して政策実現につなげていた。連立を解消してから初めてとなった5日の国会論戦では、公明関係者が「長年一緒に政権運営を担ってきたので、すぐには変われない」と話す通り、斉藤氏は日米首脳会談など評価すべき点は評価した。 一方、安全保障政策や衆院議員定数削減など方針が異なる点には野党らしく厳しく迫る場面もあった。特に「政治とカネ」の問題は自公連立政権解消の要因となっただけに、斉藤氏は語気を強めて企業・団体献金の規制強化を今国会で実現するよう求めた。だが首相は慎重な議論が必要として、自民と日本維新の会の合意に沿って「国民に信頼される政治資金の在り方を検討していく」とかわした。公明肝いりの資産運用で財源を生み出す政府系ファンド創設にも前向きな回答はなかった。 斉藤氏は質疑終盤に「中道改革の軸として新たな一歩を踏み出す」とうたった。公明幹部は「支持者の多くは連立解消を好意的に受け止めている」と語る。だが、政策を実現できなければ党の存在意義が問われ、評価が一変する可能性をはらむ。政府・与党が公明の政策を受け入れる構えを見せなければ、残る選択肢は野党間の連携強化となる。現在は「是々非々」でも、政権批判を強める路線への切り替えを迫られることもありえる。(大島悠亮)
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