沖縄大学の准教授・山本氏は、朝日新聞に寄稿し、沖縄の経済格差や基地問題について論じている。しかし、記事の内容のチグハグさや、沖縄人を憎悪する感情に焦点を当てた分析は疑問視されている。特に、沖縄と沖縄人に対する一面的で侮辱的な認識が批判を浴びている。
山本章子・琉球大学准教授が、5日の朝日新聞に「沖縄季評 依存と格差抜け出せない沖縄の80年 時代の流れの中で生き残る道は」という寄稿を行った。日本の政治エリート(国会議員と官僚)、メディア関係者、有識者に無視できない影響を与える内容を含むので取り上げることにした。 率直に言うが、趣旨がとてもわかりにくい文章だ。『琉球現行法規総覧』を編纂した第一法規出版(現・第一法規)の田中英雄会長への山本章子氏の「想い」に関する内容(かつて 山本氏 はこの出版社に勤めていた)と、沖縄情勢の現状分析と将来に関する展望に関して記述した内容がチグハグで有機的構成をなしていない。 <米軍統治下の沖縄には45年4月1日現在つまり戦前の日本の法令が適用されていた。これに加え米軍の命令と、住民の自治政府および議会が制定した法令の3本柱にもとづいて行政が行われた。しかし沖縄戦で戦前の法規書はすべて焼失、住民が米軍と交渉する際に示せる法的根拠がない状況だった。/沖縄住民のために61年、16年前の日本国法令を復刻して『琉球現行法規総覧』を編纂したのが第一法規出版(現・第一法規)という本土の出版社だ。かつて私が編集者として勤めた出版社でもある。全14巻、1万2020ページからなる沖縄唯一の総合法規書は復帰まで自治の武器となった>という 山本氏 の紹介は勉強になった。<民主党政権誕生と前後して、会社勤めの合間に史料調査で年に数回は沖縄を訪れるようになった私は、復帰から約40年たっても本土との 経済格差 が埋まらない沖縄の憎悪に接した。タクシーの運転手には「東京は海が汚くて子供が可哀想だねえ」と冷笑され、居酒屋の店員には「平日に遊べる身分なんてうらやましい」と皮肉を言われる。那覇の大きな国道沿いには高いビルが立ち並ぶが、一本裏の道に入れば昔ながらの平屋の日陰に洗濯物が干してある光景が沖縄経済を象徴していた> 沖縄の日本に対する感情( 山本氏 は憎悪と表現する)を 経済格差 にのみ求める視点に限界がある。政治的、社会的差別、沖縄と日本の歴史によって重層的に形成されてきた沖縄人に身体化した自己意識を理解しようとする姿勢に欠如するので、沖縄人が 山本氏 を憎悪しているというような認識を持つのだ。 山本氏 は、<自治も 経済格差 是正も実現しないまま戦後80年が経過した。沖縄はいかにして生き残るのか。取り巻く時代の流れの中に変化の兆しはないのか、見極めていく必要がある>と述べる。官庁用語で言うと「なり注」(成り行きが注目される)文書で、 山本氏 の積極的見解は記されていない。強いて言うと、以下の記述が 山本氏 の現状分析だ。 <自民党政権が復活して14年の沖縄県知事選に初出馬した翁長雄志氏は、インバウンド消費の高まりを背景に基地経済から観光経済への転換を訴えて大勝した。それは復帰後も安保の負担を沖縄に偏重させ続ける国から自治を取り戻す試みだったが、国の普天間飛行場県内移設計画の強行やコロナ禍による観光経済の脆弱性露呈をへて、沖縄の基礎自治体や財界は基地を受け入れて防衛省の交付金に依存する以外の道を見いだせなくなっている> 筆者は〈沖縄の基礎自治体や財界は基地を受け入れて防衛省の交付金に依存する以外の道を見いだせなくなっている〉という認識は一面的で、沖縄と沖縄人(その中には日本系沖縄人である筆者も含まれる)に対する侮辱と受け止めている。.
山本章子・琉球大学准教授が、5日の朝日新聞に「沖縄季評 依存と格差抜け出せない沖縄の80年 時代の流れの中で生き残る道は」という寄稿を行った。日本の政治エリート(国会議員と官僚)、メディア関係者、有識者に無視できない影響を与える内容を含むので取り上げることにした。 率直に言うが、趣旨がとてもわかりにくい文章だ。『琉球現行法規総覧』を編纂した第一法規出版(現・第一法規)の田中英雄会長への山本章子氏の「想い」に関する内容(かつて山本氏はこの出版社に勤めていた)と、沖縄情勢の現状分析と将来に関する展望に関して記述した内容がチグハグで有機的構成をなしていない。 <米軍統治下の沖縄には45年4月1日現在つまり戦前の日本の法令が適用されていた。これに加え米軍の命令と、住民の自治政府および議会が制定した法令の3本柱にもとづいて行政が行われた。しかし沖縄戦で戦前の法規書はすべて焼失、住民が米軍と交渉する際に示せる法的根拠がない状況だった。/沖縄住民のために61年、16年前の日本国法令を復刻して『琉球現行法規総覧』を編纂したのが第一法規出版(現・第一法規)という本土の出版社だ。かつて私が編集者として勤めた出版社でもある。全14巻、1万2020ページからなる沖縄唯一の総合法規書は復帰まで自治の武器となった>という山本氏の紹介は勉強になった。<民主党政権誕生と前後して、会社勤めの合間に史料調査で年に数回は沖縄を訪れるようになった私は、復帰から約40年たっても本土との経済格差が埋まらない沖縄の憎悪に接した。タクシーの運転手には「東京は海が汚くて子供が可哀想だねえ」と冷笑され、居酒屋の店員には「平日に遊べる身分なんてうらやましい」と皮肉を言われる。那覇の大きな国道沿いには高いビルが立ち並ぶが、一本裏の道に入れば昔ながらの平屋の日陰に洗濯物が干してある光景が沖縄経済を象徴していた> 沖縄の日本に対する感情(山本氏は憎悪と表現する)を経済格差にのみ求める視点に限界がある。政治的、社会的差別、沖縄と日本の歴史によって重層的に形成されてきた沖縄人に身体化した自己意識を理解しようとする姿勢に欠如するので、沖縄人が山本氏を憎悪しているというような認識を持つのだ。 山本氏は、<自治も経済格差是正も実現しないまま戦後80年が経過した。沖縄はいかにして生き残るのか。取り巻く時代の流れの中に変化の兆しはないのか、見極めていく必要がある>と述べる。官庁用語で言うと「なり注」(成り行きが注目される)文書で、山本氏の積極的見解は記されていない。強いて言うと、以下の記述が山本氏の現状分析だ。 <自民党政権が復活して14年の沖縄県知事選に初出馬した翁長雄志氏は、インバウンド消費の高まりを背景に基地経済から観光経済への転換を訴えて大勝した。それは復帰後も安保の負担を沖縄に偏重させ続ける国から自治を取り戻す試みだったが、国の普天間飛行場県内移設計画の強行やコロナ禍による観光経済の脆弱性露呈をへて、沖縄の基礎自治体や財界は基地を受け入れて防衛省の交付金に依存する以外の道を見いだせなくなっている> 筆者は〈沖縄の基礎自治体や財界は基地を受け入れて防衛省の交付金に依存する以外の道を見いだせなくなっている〉という認識は一面的で、沖縄と沖縄人(その中には日本系沖縄人である筆者も含まれる)に対する侮辱と受け止めている。
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