歴史のほとんどで男も“白肌”を目指していた?──齋藤薫のジェントルビューティー考

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歴史のほとんどで男も“白肌”を目指していた?──齋藤薫のジェントルビューティー考
Maki Hashidaスキンケアメンズ美容
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むしろ、貪欲に色白と色黒トレンドを行ったりきたりしてきたのは男のほう。少なくとも、今は白肌の時代。さて、美白はどうする?

男の肌は浅黒いほうが望ましい─それは長い間の常識だったかに思われている。でも少なくとも日本において、“浅黒い肌が逞しい”とされた時期は、実はそう長くない。というよりほとんどの時代、男の肌はむしろ白いほうが美しいとされていたのだ。 そもそもが平安時代から男も化粧をするようになり、室町時代から戦国時代には、武士が積極的に白塗り化粧をした。もともとの動機は貴族が白塗りの肌に紅を差し、さらにお歯黒もしていたことへの憧れ。当時は男の化粧が位の高さはもちろん、知性や教養をも示したからなのだ。従って、当時のイケメンの基準は、いわゆる優男(ヤサオトコ)。色白で面長で目鼻立ちのスッキリした塩顔。実は今の時代のイケメンと同じなのだ。 色白と色黒を行き来 「御容顔いとも美しく、すきのない玉の御姿」と称されるほどに、美しい顔立ちと白い肌を持っていたと言われる足利義尚は、あまりにもモテすぎたせいなのか、22歳という若さで亡くなった死因が「荒淫」(過度に情欲にふけること)だったとも言われる。そんなことで人間死んでしまうのかと不思議に思うが、つまりそう言い伝えられるほど、伝説的な美青年だったということ。天龍寺に残っている肖像画を見る限り、確かに色白で目も切れ長ながら大きく、よくある瓜実顔とは一線を画す別格の美しさ。この時代の男の美しさがそっくり描かれている。 かくして「男も白肌のほうが美しい」という時代は、非常に長かったと言っていい。それがひっくり返るのが明治維新。もちろん江戸時代からは武士の化粧もなくなり、公家と歌舞伎役者だけの特権になったが、白い肌を“ひ弱”の象徴と考えるようになったのは、約700年も続いた武家政権を解体する大変革。これを成し遂げた幕末の志士たちの質実剛健さ。実は戦国時代にも、白肌にこだわった平家とは対照的に、“すっぴん”を貫き白肌を蔑んだのが源氏だった。やはり色黒は大昔からギラギラした闘志を示していたのだろうか。 日焼けサロンに行ってガングロにしていた時代の男たちは、別の意味でギラギラしていた。しかし、日本の男は草食化とともに次第に白肌を恥ずかしがらなくなると同時に、日本女性が老いも若きも夢中になった韓国男性の肌が抜けるように白かったりすることも影響し、いつの間にか日本の男も白肌トレンドに従うようになっていく。どちらにしろ日本の男は歴史的に、ある種“なりたい自分”を実現するためにこそ、色白と色黒を貪欲なまでに行ったりきたりしてきたと言っても良いのである。 今、男性も美白をすべき? そうして今、明らかに男の白肌もまた美しいとされる時代だけれども、さぁ果たして男性も美白をすべきなのかどうか? そもそも美白は毎年のように何らかの進化を遂げているが、数年前からは多くの美白アイテムが男性の肌も意識するようになってきた。いや厳密に言うと肌を白くすると言うよりも、“くすみ”を取って透明感を高めるという「ブライトニング」の考え方は、男性の肌ニーズにこそ当てはまるのだ。 例えば、ディオールの「ディオール スノー エッセンス オブ ライト セラム」は、肌のトーンを高め、シミそばかすも防ぐ美白アイテムなのにもかかわらず、ニキビ肌のくすみやギラギラ感まで抑え“きめ細かいなめらかな透明肌”を作ってくれるというので、男女問わず若い肌にも驚きをもたらした逸品。 今や美白も、ただ美白だけをするのではなく、まさにニキビケアから エイジング ケアまで悩み全体に働きかけるマルチ化が進んでいて、以前の美白よりも“男性向け”になったと言っても良い。韓国ボーイズグループの抜けるような白い肌や、岡田将生や玉森裕太のようにロウの如き均一肌を目指すならば、迷わず先進のマルチ美白商品に頼ってみてほしい。肌は透き通るほど美しい……時代を問わず国を問わず、これが1つの真理であるのは間違いないのだから。 齋藤薫/KAORU SAITO 美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容記事やエッセイのほか、化粧品開発やアドバイザーとしても活躍している。著書に『されど“男”は愛おしい』(講談社)、『“一生美人”力セカンドステージ─63の気づき』(朝日新聞出版)など多数。 文・斎藤薫 イラスト・川上貴士 編集・橋田真木(GQ).

男の肌は浅黒いほうが望ましい─それは長い間の常識だったかに思われている。でも少なくとも日本において、“浅黒い肌が逞しい”とされた時期は、実はそう長くない。というよりほとんどの時代、男の肌はむしろ白いほうが美しいとされていたのだ。 そもそもが平安時代から男も化粧をするようになり、室町時代から戦国時代には、武士が積極的に白塗り化粧をした。もともとの動機は貴族が白塗りの肌に紅を差し、さらにお歯黒もしていたことへの憧れ。当時は男の化粧が位の高さはもちろん、知性や教養をも示したからなのだ。従って、当時のイケメンの基準は、いわゆる優男(ヤサオトコ)。色白で面長で目鼻立ちのスッキリした塩顔。実は今の時代のイケメンと同じなのだ。 色白と色黒を行き来 「御容顔いとも美しく、すきのない玉の御姿」と称されるほどに、美しい顔立ちと白い肌を持っていたと言われる足利義尚は、あまりにもモテすぎたせいなのか、22歳という若さで亡くなった死因が「荒淫」(過度に情欲にふけること)だったとも言われる。そんなことで人間死んでしまうのかと不思議に思うが、つまりそう言い伝えられるほど、伝説的な美青年だったということ。天龍寺に残っている肖像画を見る限り、確かに色白で目も切れ長ながら大きく、よくある瓜実顔とは一線を画す別格の美しさ。この時代の男の美しさがそっくり描かれている。 かくして「男も白肌のほうが美しい」という時代は、非常に長かったと言っていい。それがひっくり返るのが明治維新。もちろん江戸時代からは武士の化粧もなくなり、公家と歌舞伎役者だけの特権になったが、白い肌を“ひ弱”の象徴と考えるようになったのは、約700年も続いた武家政権を解体する大変革。これを成し遂げた幕末の志士たちの質実剛健さ。実は戦国時代にも、白肌にこだわった平家とは対照的に、“すっぴん”を貫き白肌を蔑んだのが源氏だった。やはり色黒は大昔からギラギラした闘志を示していたのだろうか。 日焼けサロンに行ってガングロにしていた時代の男たちは、別の意味でギラギラしていた。しかし、日本の男は草食化とともに次第に白肌を恥ずかしがらなくなると同時に、日本女性が老いも若きも夢中になった韓国男性の肌が抜けるように白かったりすることも影響し、いつの間にか日本の男も白肌トレンドに従うようになっていく。どちらにしろ日本の男は歴史的に、ある種“なりたい自分”を実現するためにこそ、色白と色黒を貪欲なまでに行ったりきたりしてきたと言っても良いのである。 今、男性も美白をすべき? そうして今、明らかに男の白肌もまた美しいとされる時代だけれども、さぁ果たして男性も美白をすべきなのかどうか? そもそも美白は毎年のように何らかの進化を遂げているが、数年前からは多くの美白アイテムが男性の肌も意識するようになってきた。いや厳密に言うと肌を白くすると言うよりも、“くすみ”を取って透明感を高めるという「ブライトニング」の考え方は、男性の肌ニーズにこそ当てはまるのだ。 例えば、ディオールの「ディオール スノー エッセンス オブ ライト セラム」は、肌のトーンを高め、シミそばかすも防ぐ美白アイテムなのにもかかわらず、ニキビ肌のくすみやギラギラ感まで抑え“きめ細かいなめらかな透明肌”を作ってくれるというので、男女問わず若い肌にも驚きをもたらした逸品。 今や美白も、ただ美白だけをするのではなく、まさにニキビケアからエイジングケアまで悩み全体に働きかけるマルチ化が進んでいて、以前の美白よりも“男性向け”になったと言っても良い。韓国ボーイズグループの抜けるような白い肌や、岡田将生や玉森裕太のようにロウの如き均一肌を目指すならば、迷わず先進のマルチ美白商品に頼ってみてほしい。肌は透き通るほど美しい……時代を問わず国を問わず、これが1つの真理であるのは間違いないのだから。 齋藤薫/KAORU SAITO 美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容記事やエッセイのほか、化粧品開発やアドバイザーとしても活躍している。著書に『されど“男”は愛おしい』(講談社)、『“一生美人”力セカンドステージ─63の気づき』(朝日新聞出版)など多数。 文・斎藤薫 イラスト・川上貴士 編集・橋田真木(GQ)

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