元傭兵 テレンス・リーの“遺言”④~「戦争は絶対にいかん」前線を生き抜いた男がいま伝えたいこと

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ミラーサングラスごしに、かつての苦味とユーモアが入り混じる声。病と闘う闘志は衰えを知らず。死線をくぐり抜けてきた経験が今のテレンス・リー氏の言葉に厚みを与えて…

ミラーサングラスごしに、かつての苦味とユーモアが入り混じる声。病と闘う闘志は衰えを知らず。死線をくぐり抜けてきた経験が今のテレンス・リー氏の言葉に厚みを与えている。かつてテレビで危機管理の専門家として活躍し、壮絶な戦場のエピソードでも知られる“伝説の傭兵”は、今、車椅子で暮らしながら“死と共存する”日々を淡々と語る。しかし、その語り口の奥に滲むのは、「生きる意味」「戦争とは何か」を真正面から見据えた男の凄みだ。神奈川県相模原市の自宅で取材したロングインタビューの最終回をお届けする。「もちろんです。戦場では、自分が撃った弾が誰に当たったのか、本当に死んだのか分からないことも多いし、やるかやられるかだけが唯一の現実です。ただスコープ越しに撃ち殺した人数だけは、いまだに自分の中に残っている。『そんなことやってりゃ、こういう体にもなるよね』なんて自虐的に言うこともあるくらいです」 人生の皮肉と運命の皮肉が、氏の身体を蝕む病へとつながる。「私が、20年前に出版した『おれは戦争下請け屋: Meat is murder』(東邦出版)の最終章に、自分と同じ年格好で車椅子生活の元傭兵の描写があるんです。それが偶然、今の自分に重なった。まるっきり同じになったなという奇妙な感覚があるんですよ」と、静かな感慨を口にした。「あるかもしれませんね。私はそもそも、傭兵になる前から家庭が荒れていて。父親はいまでいう“モラハラ親父”で、暴力もひどかった。だから自分の中にはずっと起死念慮すらあったし、社会性がない自分は組織人にもなれないと思い込んでいた。まして10年間も傭兵をやってきて――もしかしたら、ずっと自分自身を痛めつけてきたのかもしれません」「いや、なろうと思ったわけじゃないんですよ。私、中学の頃からどこか自分は会社員にはなれないと思っていた。だから弁護士や司法書士か…と考えつつ、肉体労働もしていました。輸入雑貨の商売を友人と始めようと思い、たまたま大学にも受かり、“アリバイ作り”で行ってみたけど、大学入学時には輸入雑貨も頭打ちに。『じゃあ、ヨーロッパに新しい仕入れ先を探しに行こう』と、じゃんけんで私がロンドン行きを決めた。それがすべての始まりです」.

ミラーサングラスごしに、かつての苦味とユーモアが入り混じる声。病と闘う闘志は衰えを知らず。死線をくぐり抜けてきた経験が今のテレンス・リー氏の言葉に厚みを与えている。かつてテレビで危機管理の専門家として活躍し、壮絶な戦場のエピソードでも知られる“伝説の傭兵”は、今、車椅子で暮らしながら“死と共存する”日々を淡々と語る。しかし、その語り口の奥に滲むのは、「生きる意味」「戦争とは何か」を真正面から見据えた男の凄みだ。神奈川県相模原市の自宅で取材したロングインタビューの最終回をお届けする。「もちろんです。戦場では、自分が撃った弾が誰に当たったのか、本当に死んだのか分からないことも多いし、やるかやられるかだけが唯一の現実です。ただスコープ越しに撃ち殺した人数だけは、いまだに自分の中に残っている。『そんなことやってりゃ、こういう体にもなるよね』なんて自虐的に言うこともあるくらいです」 人生の皮肉と運命の皮肉が、氏の身体を蝕む病へとつながる。「私が、20年前に出版した『おれは戦争下請け屋: Meat is murder』(東邦出版)の最終章に、自分と同じ年格好で車椅子生活の元傭兵の描写があるんです。それが偶然、今の自分に重なった。まるっきり同じになったなという奇妙な感覚があるんですよ」と、静かな感慨を口にした。「あるかもしれませんね。私はそもそも、傭兵になる前から家庭が荒れていて。父親はいまでいう“モラハラ親父”で、暴力もひどかった。だから自分の中にはずっと起死念慮すらあったし、社会性がない自分は組織人にもなれないと思い込んでいた。まして10年間も傭兵をやってきて――もしかしたら、ずっと自分自身を痛めつけてきたのかもしれません」「いや、なろうと思ったわけじゃないんですよ。私、中学の頃からどこか自分は会社員にはなれないと思っていた。だから弁護士や司法書士か…と考えつつ、肉体労働もしていました。輸入雑貨の商売を友人と始めようと思い、たまたま大学にも受かり、“アリバイ作り”で行ってみたけど、大学入学時には輸入雑貨も頭打ちに。『じゃあ、ヨーロッパに新しい仕入れ先を探しに行こう』と、じゃんけんで私がロンドン行きを決めた。それがすべての始まりです」

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