マクロスコープ:狭まる財政余力、国債費要求が過去最大32.3兆円

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Takaya Yamaguchi Tamiyuki Kihara[東京 26日 ロイター] - 2026年度予算要求で国債費が過去最大となる32兆3865億円に膨らんだ。社会保障費や防衛費も...

[東京 26日 ロイター] - 2026年度予算要求で国債費が過去最大となる32兆3865億円に膨らんだ。社会保障費や防衛費も増額含みで、物価高対策など看板政策への経費を捻出するには、歳出構造の見直しが避けられない。メリハリの効いた予算編成にこぎ着けるか、年末にかけ正念場を迎える。近く財務省が要求する国債費のうち、借金返済に充てる債務償還費は19兆3104億円となる。日本の債務残高は対国内総生産(GDP)比で240%前後と、主要7カ国(G7)で突出して高い。一方、巨額債務への利払いも膨らむ。26年度は、25年度予算比24.0%増の13兆0435億円の利払い負担が生じると想定する。 長期金利が1.5%前後で推移する現状を踏まえ、危機時に必要とされる1.1%分を加算した積算金利を想定。26年度は2.6%と、17年ぶりの高水準とする。25年度は要求段階で2.1%(予算時は2.0%)としていた。予算全体の3分の1を占める社会保障費は、高齢化に伴う増加に歯止めがかからず、予算額が40兆円に迫る勢い。さらに防衛力強化に伴う経費の積み増しも予想され、政府内には「(全体の要求額が)前年を上回るのは確実」(関係者)との声がある。看板政策への予算付けが後手に回り、膨張する歳出とは裏腹に「(看板政策である)実質賃金のプラス定着が後ずれしかねない」(前出と別の政府関係者)との声も漏れる。与野党6党が協議を重ねるガソリン税の暫定税率廃止では、廃止に伴う税収減1.5兆円を補う財源確保が焦点となるが、野党各党は「新たな負担増は受け入れ難い」との姿勢を崩していない。税収上振れ分の活用への期待感も根強い。 ただ、借金返済に充てるべき税財源まで野放図に政策に回せば、巡りめぐって、国債の増発に跳ね返りかねない。金利先高観の強まりは、新規発行する国債の表面利率だけでなく、過去に発行した国債の借り換え負担にもつながる。(山口貴也、鬼原民幸 編集:橋本浩).

[東京 26日 ロイター] - 2026年度予算要求で国債費が過去最大となる32兆3865億円に膨らんだ。社会保障費や防衛費も増額含みで、物価高対策など看板政策への経費を捻出するには、歳出構造の見直しが避けられない。メリハリの効いた予算編成にこぎ着けるか、年末にかけ正念場を迎える。近く財務省が要求する国債費のうち、借金返済に充てる債務償還費は19兆3104億円となる。日本の債務残高は対国内総生産(GDP)比で240%前後と、主要7カ国(G7)で突出して高い。一方、巨額債務への利払いも膨らむ。26年度は、25年度予算比24.0%増の13兆0435億円の利払い負担が生じると想定する。 長期金利が1.5%前後で推移する現状を踏まえ、危機時に必要とされる1.1%分を加算した積算金利を想定。26年度は2.6%と、17年ぶりの高水準とする。25年度は要求段階で2.1%(予算時は2.0%)としていた。予算全体の3分の1を占める社会保障費は、高齢化に伴う増加に歯止めがかからず、予算額が40兆円に迫る勢い。さらに防衛力強化に伴う経費の積み増しも予想され、政府内には「(全体の要求額が)前年を上回るのは確実」(関係者)との声がある。看板政策への予算付けが後手に回り、膨張する歳出とは裏腹に「(看板政策である)実質賃金のプラス定着が後ずれしかねない」(前出と別の政府関係者)との声も漏れる。与野党6党が協議を重ねるガソリン税の暫定税率廃止では、廃止に伴う税収減1.5兆円を補う財源確保が焦点となるが、野党各党は「新たな負担増は受け入れ難い」との姿勢を崩していない。税収上振れ分の活用への期待感も根強い。 ただ、借金返済に充てるべき税財源まで野放図に政策に回せば、巡りめぐって、国債の増発に跳ね返りかねない。金利先高観の強まりは、新規発行する国債の表面利率だけでなく、過去に発行した国債の借り換え負担にもつながる。(山口貴也、鬼原民幸 編集:橋本浩)

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