三菱一号館美術館(丸の内)で開催中の、「異端の奇才――ビアズリー」展。普段は語る機会の少ない展示や施工デザインについての裏話をご紹介します。
三菱一号館美術館(丸の内)で開催中の、「異端の奇才――ビアズリー」展の会期も残すところあとわずかとなってきました。本展覧会は、25歳で世を去った画家オーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley 1872-1898)の回顧展で、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)との共同企画となっています。そんな展覧会について、普段は語る機会の少ない展示や施工デザインについての裏話をご紹介します。展覧会を楽しむヒントになれば幸いです。書物の装丁や挿絵で世に出てきたビアズリー。その作品世界をさらに楽しめるよう、各章の章解説パネルには、彼の手がけた「キーノーツ叢書」の短編小説(1894-96出版)のために描いた表紙デザインを用いています。彼の卓越したデザインを章解説とともにお楽しみください。2023年4月10日に建物と設備メンテナンスを終えた当館では、展示壁の色が温かみのあるホワイトになりました。印刷物で勝負したビアズリーの作品もまた、大半がモノクロです。そこで、作品からモティーフを一部切り出し、壁に大きく配することで、空間が寂しくならないよう心がけました。ビアズリーが画中に描き込んだ孔雀のモティーフ。最盛期の作品を集めた第3章「成功――『ビアズリーの時代』の到来」では、孔雀(クジャク)の羽のような色、ピーコック・ブルーを使って、作品と呼応するような展示空間をめざしました。ところどころに配したゴールドは、同時代の書物に見られる金の箔押し装飾をイメージしています。ビアズリーは縦縞模様が好きで、最盛期に住んだピムリコ地区の自邸の室内装飾にも採用したそうです。そこで『サロメ』のために彼が描いた17点の作品の背後にも、ストライプの壁紙を配しました。間近に見るとかすかに光って、あたかも金の粒子が降ってくるようです。唯美主義の時代に流行し、ビアズリーも作品に描き入れた「アングロ=ジャパニーズ様式」のコーナー。ここではステージの仮設壁に、この様式を主導したE.
W. ゴドウィンによるテキスタイル二種のパターンを配しました。かつてビアズリーは自室の壁をオレンジ色にしていたそうです。とはいえ、橙色から人参の色味にいたるまで、オレンジの色あいは多種多様。「コーラル・ピンクに見えた」と彼の友人が証言を残しており、壁はコーラル・オレンジに近い色だった可能性があります。本展覧会の最後のお部屋には、ビアズリーの作品のなかに入り込めるようにしたいと考え、フォトスポットを設けました。『髪盗み』の表紙デザインを採用し、中央のシルバー部分は鏡をイメージしました。展覧会の来場の記念として、撮影してお楽しみください。
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