サイボウズは、kintoneユーザーの事例イベントである「kintone hive 2025 Tokyo」を開催。5番手で登壇したアドウェイズは、自動化による“バックオフィスの業務改革”とkintoneアプリのエラーやログを分析した“数字に基づく業務改善”について披露した。
「皆さん、kintoneによる“なんとなくの改善”をそろそろ終わりにしませんか」 ―― kintoneを導入して6年が経つアドウェイズ。営業中心に効率化を達成していたものの、どこか思い込みで現場の改善を進めていたという。そこで同社が乗り出したのが、アプリのエラーや行動ログの分析だった。 サイボウズは、kintoneユーザーの事例イベントである「kintone hive 2025 Tokyo」を開催。5番手で登壇したアドウェイズの上森香氏は、kintoneアプリの自動化と可視化によって実現した一歩先の業務改善について披露した。アドウェイズは、インターネット広告代理業を主軸に、多岐にわたる事業を展開する東証プライム上場企業である。同社が仕事やサービスを提供する上で大事にしている価値観は「なにこれ すげー こんなのはじめて」であり、企業のパーパスにも盛り込まれている。 同社がkintoneを導入して、6年が経過している。現在、600を超えるアプリが稼働しており、クライアント登録から広告の受注まで、さまざまな業務がkintone上で行われている。上森氏は「kintoneさんとは相当ずぶずぶな関係」と冗談めかして語る。 同社は長年のkintone運用を通じて、営業部門の効率化を積極的に推進してきた。一方で、事業を支えるバックオフィスの業務課題には目を向けられていなかったという。そんな中、業務改善に本腰を入れるきっかけとなったのは、電子帳簿保存法の改正だ。「請求書送付のプロセス」を大きく見直す必要に迫られたのである。第一は「アナログ作業の沼」だ。経理担当者が1件1件請求書をダウンロードして、印刷・封入・郵送するというアナログな作業を、月に400件もこなしていた。加えて、これらをすべて郵送するには、7~8営業日も要した。 第二は「個人対応地獄の沼」だ。クライアントからは、頻繁に「早めに請求書を送って欲しい」という要望が寄せられる。それに対し、営業担当者が個別にメールで送付。その結果、業務の属人化が進み、個別対応だけで月間100時間程度もの工数が費やされていた。新卒エンジニアが実現した「ワンクリック自動送付」 年600時間の業務削減へ これらの深い沼から脱却するために開発されたのが、「請求書自動送付」機能だ。kintone上の簡単な操作だけで、請求書がクライアントに自動送付される仕組みであり、複数のkintoneアプリと外部サービスの「kMailer(トヨクモ)」・「SendGrid(Twilio)」によって構築している。 開発チームが強く意識したのが、“直感的な操作性”だ。どれだけ優れたシステムを作っても、現場に受け入れられなければ意味がない。「ユーザーである営業担当者は、『承認』ボタンをクリックするだけ。裏側では色々な処理をしていますが、すべて意識することなく、請求書が自動送付されます」(上森氏)この一連のシステムは、当時まだ新卒だった上森氏のチームメンバーが開発した。上森氏は、この功績により、社内の「ベストルーキー賞」も受賞している。kintoneが、アイデアと工夫次第で誰でも活用できるプラットフォームであることを示す好例だろう。 もちろん、開発過程では様々な壁が立ちはだかった。例えば、「送信処理が失敗した理由がわからない」という問題だ。当初は、kMailer単体での運用を検討していたが、受信拒否設定などで送信が失敗した際に、その原因を特定できないことが判明。請求書は企業にとって極めて重要な書類であり、確実に届ける必要があった。さらに、処理中に誤ってブラウザのタブを閉じてしまう「うっかりミス」対策として、警告メッセージを表示する機能も追加。他にも、運用を切り替えるにあたって、クライアント約1000件分のメールアドレスの有効性を確認する必要があったが、「すべて丁寧にメールアドレスを確認しました」(上森氏)と、地道な作業も重要だったという。こうした課題を乗り越えて完成したシステムは、大きな導入効果をもたらした。まず、請求書送付に関する工数は年間で600時間以上、約72.
6%もの削減に成功している。送付までのリードタイムも、8営業日から最短1営業日まで劇的に短縮。コスト面では、年間500万円以上、約73.5%を削減した。 現場からのポジティブな反響も大きかった。「月初対応をしたくない」という悲鳴が聞こえていた経理部門からは、「メインの業務に集中できるようになった」「繁忙期の対応が減って嬉しい」といった感謝の声が届いた。クライアントにも好評で、人為的なミスも激減し、問い合わせ対応の手間も抑えられている。
United States Latest News, United States Headlines
Similar News:You can also read news stories similar to this one that we have collected from other news sources.
DXはゲームセンターの“落とし物管理”から加速した 海外まで広がるGENDAのkintone活用 (1/2)サイボウズは、kintoneユーザーの事例イベントである「kintone hive 2025 Tokyo」を開催。3番手で登壇したGENDAの寺井祐介氏は、伴走支援で現場のアプリ作成を推進しているうちに、海外支社まで広がったkintone活用について語った。
Read more »
“Excel地獄”から始まった全社DX 若手女性社員の熱意が老舗企業の「ITなんて無理」を覆す (1/2)サイボウズは、kintoneユーザーの事例イベントである「kintone hive 2025 Tokyo」を開催。4番手で登壇したプロサスの小田凪波氏、黒田章太氏からは、転属先の業務・意識変革からアナログな老舗企業を変えるまでに至った、若手社員の奮闘劇が語られた。
Read more »
平均年齢52歳の設備部を変革!若手女性社員がkintoneで実現した業務効率化と売上2倍消防設備事業プロサスで、Excel中心の事務業務に苦戦する若手女性社員が、kintone導入で業務効率化と売上2倍を達成。kintone hive 2025 Tokyoでの事例発表から、アナログな老舗企業を変革する奮闘劇を紐解く。
Read more »
元警備員がDXを爆速で実現!アースセキュリティ中西氏が語るkintone導入秘話kintone hive 2025 Osakaで、アースセキュリティの中西さやか氏が登壇。元警備員から経理事務に異動し、業務改善と自動化を進めた結果、DXを実現した彼女のkintone導入までの道のりを語る。アナログな業務からの脱却、Excelの限界、そしてkintoneとの出会いを通して、DX成功の秘訣を明らかにする。
Read more »
Cybozu Days 2025にノーコードでの「kintone ✕ AI エージェント連携」などを実現するCData が出展Cybozu Days 2025にノーコードでの「kintone ✕ AI エージェント連携」などを実現するCData が出展 CData Software Japan 合同会社のプレスリリース
Read more »
kintone×AI連携サービス「Smart at AI」、ダウンロード数1,000件突破!kintone×AI連携サービス「Smart at AI」、ダウンロード数1,000件突破! M-SOLUTIONS株式会社のプレスリリース
Read more »
