7月1日、日本電信電話は正式に社名を「NTT」に改めた。もともと略称として浸透していた「NTT」という呼称が、ついに正式な社名となったわけだ。社歌はどうなったのだろうか――。
日本企業において社歌は、経営理念や企業文化を表現する手段として位置付けられてきた。特に昭和期以前に創業した企業では、社歌が従業員の士気を高め、帰属意識や団結力を醸成するための象徴的存在として重用されてきた。軍歌や校歌のように、合唱を前提とした荘厳なメロディと格調高い歌詞を特徴とするものが多く、朝礼や社内イベント、スポーツ大会などで歌われることがある。注目すべきは、この歌詞のどこにも「日本電信電話」という旧社名が登場しない点だ。今回の社名・ロゴ変更にあたり、NTTの広報に社歌の今後について尋ねたところ、「社歌は変更しない」という明確な回答が返ってきた。その理由として、「歌詞に旧社名が含まれていないため」という説明が添えられた。つまり、社名に関わる表記が一切存在しないため、新社名になったとしても変更の必要がないという判断なのだ。仮に「日本電信電話」や「でんしんでんわ」などの語が含まれていれば、社歌もまた見直しの対象になっていた可能性はある。 この判断には、社歌の役割そのものが関係していると考えられる。社歌は本来、企業の理念や未来への意志を象徴するものであり、時代や状況の変化に対して普遍的なメッセージを込めることで、社内で長期的に歌い継がれていくことを目的に作曲される。企業名そのものを織り込むことは、社名変更が将来的に起きた場合の混乱や形骸化を招くリスクがある。日々新しくが、あえて旧社名を用いず、理念や価値観を抽象的かつ普遍的に表現しているのは、こうした長期的視点を持った制作意図の表れかもしれない。ちなみに、NTTが社名変更を社内向けに発表した際の社員イベントでは、写真撮影時に「はい、チーズ」ではなく、「エヌ・ティー・ティー」の掛け声が使われた。場内に響き渡るエヌ・ティー・ティーの掛け声は、旧社名の「にほんでんしんでんわ」に比べて明らかにシンプルで、口に出してリズムよく言える点でも、新社名の浸透力の高さを感じさせる。社員イベントでの一場面からも、新たなブランドが社内文化に根づきつつあることが垣間見える。日本電信電話の商号変更が株主総会で承認→総務大臣が認可 7月1日から「NTT」にNTT島田社長「われわれの最大のブランドは品質」 ドコモの銀行業参入についても言及.
日本企業において社歌は、経営理念や企業文化を表現する手段として位置付けられてきた。特に昭和期以前に創業した企業では、社歌が従業員の士気を高め、帰属意識や団結力を醸成するための象徴的存在として重用されてきた。軍歌や校歌のように、合唱を前提とした荘厳なメロディと格調高い歌詞を特徴とするものが多く、朝礼や社内イベント、スポーツ大会などで歌われることがある。注目すべきは、この歌詞のどこにも「日本電信電話」という旧社名が登場しない点だ。今回の社名・ロゴ変更にあたり、NTTの広報に社歌の今後について尋ねたところ、「社歌は変更しない」という明確な回答が返ってきた。その理由として、「歌詞に旧社名が含まれていないため」という説明が添えられた。つまり、社名に関わる表記が一切存在しないため、新社名になったとしても変更の必要がないという判断なのだ。仮に「日本電信電話」や「でんしんでんわ」などの語が含まれていれば、社歌もまた見直しの対象になっていた可能性はある。 この判断には、社歌の役割そのものが関係していると考えられる。社歌は本来、企業の理念や未来への意志を象徴するものであり、時代や状況の変化に対して普遍的なメッセージを込めることで、社内で長期的に歌い継がれていくことを目的に作曲される。企業名そのものを織り込むことは、社名変更が将来的に起きた場合の混乱や形骸化を招くリスクがある。日々新しくが、あえて旧社名を用いず、理念や価値観を抽象的かつ普遍的に表現しているのは、こうした長期的視点を持った制作意図の表れかもしれない。ちなみに、NTTが社名変更を社内向けに発表した際の社員イベントでは、写真撮影時に「はい、チーズ」ではなく、「エヌ・ティー・ティー」の掛け声が使われた。場内に響き渡るエヌ・ティー・ティーの掛け声は、旧社名の「にほんでんしんでんわ」に比べて明らかにシンプルで、口に出してリズムよく言える点でも、新社名の浸透力の高さを感じさせる。社員イベントでの一場面からも、新たなブランドが社内文化に根づきつつあることが垣間見える。日本電信電話の商号変更が株主総会で承認→総務大臣が認可 7月1日から「NTT」にNTT島田社長「われわれの最大のブランドは品質」 ドコモの銀行業参入についても言及
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