F1日本GPで見たサステナビリティー活動の未来(井本直歩子)

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近年、スポーツは環境問題をはじめとした社会課題を解決するための重要なツールになり得ると国際的に期待されている。私自身もこうした求心力に着目し、SDGs in Sports設立後は国内外の現場に足を運んでは事例を学んできた。その可能性を改めて感じたのが4月上旬、三重県鈴鹿サーキットで行われた自動車のF1シリーズ、日本グランプリ(GP)だ。当法人が日本財団と連携し、スポーツ界横断で使い捨てプラスチ

近年、スポーツは環境問題をはじめとした社会課題を解決するための重要なツールになり得ると国際的に期待されている。私自身もこうした求心力に着目し、SDGs in Sports設立後は国内外の現場に足を運んでは事例を学んできた。 その可能性を改めて感じたのが4月上旬、三重県鈴鹿サーキットで行われた自動車のF1シリーズ、日本グランプリ(GP)だ。当法人が日本財団と連携し、スポーツ界横断で使い捨てプラスチックごみの削減に取り組むプロジェクト「HEROs PLEDGE」の活動の一環で現地を訪れたが、大会のサステナビリティー活動の視察自体が大きな目的でもあった。 2020年からサステナブルな大会運営に力を入れるホンダ子会社、ホンダモビリティランドの包括的かつ本質的な二酸化炭素(CO2)削減努力には本当に驚かされた。3日間で計26.

6万人が来場する大規模イベントながら、常用電力は再生エネルギー由来のグリーン電力を使用。カーポートには太陽光パネルを設置し、自家発電でも大会全体の45%のエネルギーを供給できる設備を整えていた。 とりわけ圧巻だったのはゴミの分別回収や使い捨てプラスチックごみの削減の取り組みだ。会場では使い捨てプラスチックの提供を禁止し、植物由来の容器やカトラリーを使用。外部から持ち込まれるプラスチックごみも会場の分別ステーションで一度分別し、さらに会場の外の分別センターに持ち込んでもう一度分別する。リサイクル率は46%に上るという。施設管理者と興行主が同じだからこそ実現できている珍しいケースだが、理想的な体制といえる。 もちろん、こうした大会運営が可能になっている背景には、自動車業界ならではの意識の高さがあるだろう。F1は30年までに温暖化ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の達成を目標として設定。レース車両や施設などにおける温暖化ガスの排出を減らすほか、運営側には厳格なごみのリサイクルを義務づけている。国際自動車連盟(FIA)が世界のモータースポーツや自動車産業の環境問題対策を評価する基準を設けている点も大きい。 それにしても日本でここまで大規模なスポーツの興行でサステナビリティー活動に実直に取り組み、実現できていることに大きな希望を感じる。環境問題に取り組むチームや競技団体は増えてきてはいるものの、まだまだ手探り状態なところが多い。F1日本GPは今後ロールモデルとなっていくだろう。 素晴らしい取り組みがそろう同大会だが、改善の余地はある。例えば、サステナビリティー活動の内容について、来場者にはほとんど告知されていない。3日間の累計来場者26.6万人に取り組みが周知されれば、大きな啓発効果が見込まれる。 ホンダモビリティランドのたゆまぬコミットメントには頭が下がる一方、各興行主が環境負荷軽減のコスト負担のハードルを乗り越えるのは至難の業だ。そのヒントを得るために、3月、環境問題に取り組む米国のプロチームやスタジアムを視察した。例えば大リーグ・ヤンキースは「ゼロ・ウェイスト」を目指し、球場内に「燃えるゴミ」の捨て場所がなく、リサイクルとコンポスト用のみのゴミ箱を設置していた。担当者に聞けば、こうした取り組み一つ一つのROI(投資収益率)を考慮した上で導入を決めているという。 サステナビリティーの推進は企業の社会的責任(CSR)と捉えられがちだが、そこには多くの付加価値やビジネスチャンスがあるはずだ。日本のスポーツチームも、活動を積極的にアピールすることで新たなスポンサー獲得へとつなげられる可能性がある。スポーツ界全体で、サステナビリティーの推進を成長戦略と位置づけて積極的に取り組んでほしいと思う。

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