AIエージェントが中小企業の「財務部長」に SMBCグループが描く金融ビジネスの未来像 (1/2)

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AIエージェントが中小企業の「財務部長」に SMBCグループが描く金融ビジネスの未来像 (1/2)
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「Agentforce World Tour Tokyo 2025」の基調講演では、三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)が登壇、AIエージェントで描く金融ビジネスの未来像を披露した。

人とAIエージェントが協働する次世代の企業モデル、「Agentic Enterprise」を提唱するセールスフォース。初日の基調講演では、このAgentic Enterpriseを目指す企業として三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)が登壇、AIエージェントで描く金融ビジネスの未来像を披露した。セールスフォース・ジャパンの代表取締役会長 兼 社長である小出伸一氏は、「AIは人に代わるものではなく、人の力、能力を拡張するパートナーであるという製品コンセプトに基づき、製品を開発・提供していく」と強調した。2020年に法人営業を支援するCRMとして、「Sales Cloud(現Agentforce Sales)」を一斉導入したSMBCグループ。現在、同グループが取り組むのが、セールスフォースのAIエージェント「Agentforce」との協働により、“AIリーディングカンパニー”へと変貌することだ。 具体的には、法人顧客がスマホを通じて、24時間365日、AIエージェントのサポートを受けられる未来像を描いている。各種手続きから資金繰り、経営判断まで、あらゆる相談ができる「財務部長」を雇ったかのような体験を提供。加えて、SMBCの営業担当は、顧客データを理解したエージェントとの協働で、提案スピードが飛躍的に向上する。スタートアップ社長の桜井さんとSMBC法人営業担当の大西さん 桜井さんは、働く女性を支援するコワーキングスペース事業の立ち上げを考えている。しかし、起業時の資金管理が悩ましい問題だ。そんな時、桜井さんに声をかけたのが、SMBCのAIエージェントだ。過去の面談記録を基に、人と対話をしているかのように解決策を提案してくれる。エージェントが紹介したのが、中小企業向けの総合金融サービス「Trunk」である。桜井さんは、このサービスに興味を持ち、早速法人口座を開設。法人カードが届き、資金繰りも効率化され、事業を開始することができた。 ビジネスは無事スタートを切ったが、今度は顧客の支払いが滞るトラブルが発生。Trunkの「サポートエージェント」に相談すると、銀行が未払いを保証するサービスを勧められる。ここで保証サービスのエージェントに遷移したが、これまでのやりとりは引き継がれており、サービスの概要や保証額の見積りが提示される。 このように、あらゆるサービスのカスタマーサポートを「顧客を理解したAIエージェント」が担っていくという。これらのエージェントは、テキストだけでなくサービス概要の複雑な図も理解し、音声での双方向コミュニケーションにも対応するのがポイントだ。一方、SMBC法人営業部の大西さんは、担当するスタートアップの中で、どの企業に注力するべきかを思案していた。彼には毎朝、様々なエージェントから通知が届くが、そのひとつの業界分析エージェントが「コワーキングスペース事業が好調」だというトレンドを知らせてくれる。さっそく大西さんは、エージェントに提案プランのドラフトを作成してもらう。アカウントリサーチ機能で銀行内外から情報を集め、業界動向や事業分析から固有の課題を抽出して、インタビュー記事などから直近の計画や個人の趣味までを分析。設備投資に加えて、桜井さんの住宅ローンを含む、法人・個人一体の提案が生成される。アカウントリサーチで会社と経営者を包括分析 その後、桜井さんは米国進出を検討したが、為替変動や法規制への対応など、考えることが多すぎて“あきらめモード”になっていた。しかし、大西さんの業界分析エージェントが、「米国で女性向けコワーキングスペースの需要が高まっている」というトレンドをキャッチする。さらに、過去の記録から、桜井さんが海外進出を希望していたことを見つけ出す。 この情報を受け、大西さんはすぐにグローバル部門と連携を開始する。さらに、海外進出コーディネーターのエージェントに、最適なメンバーを集めるよう依頼。人だけではなく、為替や法規制に詳しいエージェントも加わったチームが編成される。 結果、桜井さんは念願のニューヨーク進出を果たす。「個人の声に耳を傾け、ビジネスと人生の課題を共に解決し、国境を越えてその夢を支えぬく」。これが、SMBCグループとセールスフォースの描く未来の姿であり、Agentic Enterpriseの姿だという。基調講演に登壇した、三井住友フィナンシャルグループの取締役 執行役社長 グループCEOである中島達氏は、「AIエージェントが、十分に活用されていなかったCRM上の顧客データをすべて理解し、担当者が最適なサービス・商品を提供するサポートをしてくれる。将来的には、人が担ってきた顧客とのインターフェイス自体が、AIに置き換わるのではないか」と語った。ひとつは、5年以上にわたり、セールスフォースでデータを蓄積してきたからだ。「AIが業務の文脈を読み取ることで、より適切なリコメンド、ネクストアクションが期待できる」と磯和氏。もうひとつは、規制が厳しい企業を抱えるため、データを扱うプラットフォームには信頼性が求められることだ。これまでの実績により、セールスフォースと互いの理解が構築できていることが決め手になったという。.

人とAIエージェントが協働する次世代の企業モデル、「Agentic Enterprise」を提唱するセールスフォース。初日の基調講演では、このAgentic Enterpriseを目指す企業として三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)が登壇、AIエージェントで描く金融ビジネスの未来像を披露した。セールスフォース・ジャパンの代表取締役会長 兼 社長である小出伸一氏は、「AIは人に代わるものではなく、人の力、能力を拡張するパートナーであるという製品コンセプトに基づき、製品を開発・提供していく」と強調した。2020年に法人営業を支援するCRMとして、「Sales Cloud(現Agentforce Sales)」を一斉導入したSMBCグループ。現在、同グループが取り組むのが、セールスフォースのAIエージェント「Agentforce」との協働により、“AIリーディングカンパニー”へと変貌することだ。 具体的には、法人顧客がスマホを通じて、24時間365日、AIエージェントのサポートを受けられる未来像を描いている。各種手続きから資金繰り、経営判断まで、あらゆる相談ができる「財務部長」を雇ったかのような体験を提供。加えて、SMBCの営業担当は、顧客データを理解したエージェントとの協働で、提案スピードが飛躍的に向上する。スタートアップ社長の桜井さんとSMBC法人営業担当の大西さん 桜井さんは、働く女性を支援するコワーキングスペース事業の立ち上げを考えている。しかし、起業時の資金管理が悩ましい問題だ。そんな時、桜井さんに声をかけたのが、SMBCのAIエージェントだ。過去の面談記録を基に、人と対話をしているかのように解決策を提案してくれる。エージェントが紹介したのが、中小企業向けの総合金融サービス「Trunk」である。桜井さんは、このサービスに興味を持ち、早速法人口座を開設。法人カードが届き、資金繰りも効率化され、事業を開始することができた。 ビジネスは無事スタートを切ったが、今度は顧客の支払いが滞るトラブルが発生。Trunkの「サポートエージェント」に相談すると、銀行が未払いを保証するサービスを勧められる。ここで保証サービスのエージェントに遷移したが、これまでのやりとりは引き継がれており、サービスの概要や保証額の見積りが提示される。 このように、あらゆるサービスのカスタマーサポートを「顧客を理解したAIエージェント」が担っていくという。これらのエージェントは、テキストだけでなくサービス概要の複雑な図も理解し、音声での双方向コミュニケーションにも対応するのがポイントだ。一方、SMBC法人営業部の大西さんは、担当するスタートアップの中で、どの企業に注力するべきかを思案していた。彼には毎朝、様々なエージェントから通知が届くが、そのひとつの業界分析エージェントが「コワーキングスペース事業が好調」だというトレンドを知らせてくれる。さっそく大西さんは、エージェントに提案プランのドラフトを作成してもらう。アカウントリサーチ機能で銀行内外から情報を集め、業界動向や事業分析から固有の課題を抽出して、インタビュー記事などから直近の計画や個人の趣味までを分析。設備投資に加えて、桜井さんの住宅ローンを含む、法人・個人一体の提案が生成される。アカウントリサーチで会社と経営者を包括分析 その後、桜井さんは米国進出を検討したが、為替変動や法規制への対応など、考えることが多すぎて“あきらめモード”になっていた。しかし、大西さんの業界分析エージェントが、「米国で女性向けコワーキングスペースの需要が高まっている」というトレンドをキャッチする。さらに、過去の記録から、桜井さんが海外進出を希望していたことを見つけ出す。 この情報を受け、大西さんはすぐにグローバル部門と連携を開始する。さらに、海外進出コーディネーターのエージェントに、最適なメンバーを集めるよう依頼。人だけではなく、為替や法規制に詳しいエージェントも加わったチームが編成される。 結果、桜井さんは念願のニューヨーク進出を果たす。「個人の声に耳を傾け、ビジネスと人生の課題を共に解決し、国境を越えてその夢を支えぬく」。これが、SMBCグループとセールスフォースの描く未来の姿であり、Agentic Enterpriseの姿だという。基調講演に登壇した、三井住友フィナンシャルグループの取締役 執行役社長 グループCEOである中島達氏は、「AIエージェントが、十分に活用されていなかったCRM上の顧客データをすべて理解し、担当者が最適なサービス・商品を提供するサポートをしてくれる。将来的には、人が担ってきた顧客とのインターフェイス自体が、AIに置き換わるのではないか」と語った。ひとつは、5年以上にわたり、セールスフォースでデータを蓄積してきたからだ。「AIが業務の文脈を読み取ることで、より適切なリコメンド、ネクストアクションが期待できる」と磯和氏。もうひとつは、規制が厳しい企業を抱えるため、データを扱うプラットフォームには信頼性が求められることだ。これまでの実績により、セールスフォースと互いの理解が構築できていることが決め手になったという。

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