赤ちゃんポストから巣立ち、当事者が願う未来

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赤ちゃんポストから巣立ち、当事者が願う未来
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熊本市の慈恵病院の赤ちゃんポストに預けられた宮津航一さん(22)が大学を卒業し、里親のもとから巣立つ。自身が赤ちゃんポストを利用した経験から、妊娠・出産・育児に悩む女性を支援する環境づくりを訴える。子供の出自を知る権利、そして子供の権利保障について考える。

赤ちゃんが入ったゆりかごをぶら下げている2羽のコウノトリ-。熊本市の慈恵病院が 赤ちゃんポスト を設置した初日、3歳で預けられた宮津(みやつ)航一さん(22)の幼い記憶の中には、扉に描かれたロゴマークだけが鮮明に刻まれている。そんな宮津さんは今月、大学を卒業し、里親のもとから巣立つ。「 赤ちゃんポスト がいらない社会をつくりたい」。助けられた当事者だからこそ、伝えたいことがあるという。 慈恵病院が 赤ちゃんポスト こうのとりのゆりかご 」を設置したのは平成19年5月10日。新生児が想定されていたが、宮津さんはその初日に預けられ、体より小さいベッドの上で体育座りをしながら職員の到着を待った。航一さんを里子に迎え3人が初めて撮った写真 こうした自身の境遇は何となく理解しており、負い目に感じることもあった。宮津さんには生まれてすぐの写真がない。小学校の授業で成長を振り返る宿題が出たが、「クラスの中で自分だけ写真がなく、想像で書くしかなかった」。「うちの子はそんな子じゃない」。普段は優しいみどりさんは血相を変えて、強く否定。「血のつながりはなくとも、絆の深い家族として迎えてくれた」という思いを強くし、幸せを感じた。 それでも本当の親のことは知りたかった。児相が調査する中、小学2年生の頃に親の身元が判明。里親を通じて本名や、自分が東日本で生まれ、実母は生後5カ月で交通事故で亡くなったこと、代わりに育てていた親族がゆりかごに預けたこと、を伝えられた。 「出自の情報は自分の大事な1つのピース。包み隠さず話してくれたことで、事実を受け入れられ、自己肯定感も持てた」。自身のルーツを知ろうと、出自が判明してすぐ、美光さんとともに生まれ故郷を訪問し、母の墓参りをした。 赤ちゃんポスト は慈恵病院を皮切りに、東京でも設置され、大阪府泉佐野市も現在、開設準備を進める。役割の大きさを実感してきたが、同時に、そもそも利用する必要がないように「妊婦が支援を求められる環境づくりを優先すべきだ」とも考えるようになった。「妊娠や出産、育児に悩む女性を責めるのではなく、一人一人が救うためにできることを考えられるようになってほしい」。そんな思いで、これからも進み続ける。(喜田あゆみ)自分がどのように生まれたかを知る 子供の権利 。子供のアイデンティティーの確立や心理的な安定のためには、親の身元情報などを知ることが望ましいとされ、日本も批准する国連の「 子供の権利 条約」に「できる限り父母を知る権利を有する」と明記される。国内法に位置づけはなく、 赤ちゃんポスト や内密出産といった取り組みで、親のプライバシーとともに、 子供の権利 をどう保障するかが課題となっている。 慈恵病院と熊本市が設置した検討会は昨年3月、親の身元情報▽妊娠・出産の経緯▽子供への手紙や物-などの情報について、収集方法や保存先、子供に開示するプロセスなどを整理。病院は同年5月、これに基づく指針を作成した。指針では出自を知ることが子供を傷つけるおそれもあり、慎重な対応が必要だとしている。.

赤ちゃんが入ったゆりかごをぶら下げている2羽のコウノトリ-。熊本市の慈恵病院が赤ちゃんポストを設置した初日、3歳で預けられた宮津(みやつ)航一さん(22)の幼い記憶の中には、扉に描かれたロゴマークだけが鮮明に刻まれている。そんな宮津さんは今月、大学を卒業し、里親のもとから巣立つ。「赤ちゃんポストがいらない社会をつくりたい」。助けられた当事者だからこそ、伝えたいことがあるという。 慈恵病院が赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を設置したのは平成19年5月10日。新生児が想定されていたが、宮津さんはその初日に預けられ、体より小さいベッドの上で体育座りをしながら職員の到着を待った。航一さんを里子に迎え3人が初めて撮った写真 こうした自身の境遇は何となく理解しており、負い目に感じることもあった。宮津さんには生まれてすぐの写真がない。小学校の授業で成長を振り返る宿題が出たが、「クラスの中で自分だけ写真がなく、想像で書くしかなかった」。「うちの子はそんな子じゃない」。普段は優しいみどりさんは血相を変えて、強く否定。「血のつながりはなくとも、絆の深い家族として迎えてくれた」という思いを強くし、幸せを感じた。 それでも本当の親のことは知りたかった。児相が調査する中、小学2年生の頃に親の身元が判明。里親を通じて本名や、自分が東日本で生まれ、実母は生後5カ月で交通事故で亡くなったこと、代わりに育てていた親族がゆりかごに預けたこと、を伝えられた。 「出自の情報は自分の大事な1つのピース。包み隠さず話してくれたことで、事実を受け入れられ、自己肯定感も持てた」。自身のルーツを知ろうと、出自が判明してすぐ、美光さんとともに生まれ故郷を訪問し、母の墓参りをした。赤ちゃんポストは慈恵病院を皮切りに、東京でも設置され、大阪府泉佐野市も現在、開設準備を進める。役割の大きさを実感してきたが、同時に、そもそも利用する必要がないように「妊婦が支援を求められる環境づくりを優先すべきだ」とも考えるようになった。「妊娠や出産、育児に悩む女性を責めるのではなく、一人一人が救うためにできることを考えられるようになってほしい」。そんな思いで、これからも進み続ける。(喜田あゆみ)自分がどのように生まれたかを知る子供の権利。子供のアイデンティティーの確立や心理的な安定のためには、親の身元情報などを知ることが望ましいとされ、日本も批准する国連の「子供の権利条約」に「できる限り父母を知る権利を有する」と明記される。国内法に位置づけはなく、赤ちゃんポストや内密出産といった取り組みで、親のプライバシーとともに、子供の権利をどう保障するかが課題となっている。 慈恵病院と熊本市が設置した検討会は昨年3月、親の身元情報▽妊娠・出産の経緯▽子供への手紙や物-などの情報について、収集方法や保存先、子供に開示するプロセスなどを整理。病院は同年5月、これに基づく指針を作成した。指針では出自を知ることが子供を傷つけるおそれもあり、慎重な対応が必要だとしている。

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