視察先はサッカーの名門アーセナル DeNAが目指す「第3世代のスカウティング」とは

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視察先はサッカーの名門アーセナル DeNAが目指す「第3世代のスカウティング」とは
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なぜ野球チームがサッカークラブに? DeNAが昨年12月、X(旧ツイッター)の公式アカウントに投稿したあるポストが交流サイト(SNS)上で話題を呼んだ。「本日…

なぜ野球チームがサッカークラブに? DeNAが昨年12月、X(旧ツイッター)の公式アカウントに投稿したあるポストが交流サイト(SNS)上で話題を呼んだ。「本日からスカウトが、欧州サッカークラブとの意見交換を目的に視察に出発!」。企画したのは金融業界出身の入社5年目、スカウト部門のマネジメントを担う長谷川竜也編成部長(36)だ。「スカウトは選手の人生を変えてしまう仕事。選手に『オフもしっかり練習しろよ』というなら、僕ら自身もプロとしてレベルアップしないといけない」という思いが始まりだった。いまや選手も海外の研究施設を訪ね、トレーニングを積む時代。「 スポーツ の世界の最先端、自分たちの想像を超える現場を」と候補にあがったのが欧州のサッカークラブだった。かねて交流のあった他競技や他業種との縁を頼りに、今回の視察が実現したという。 期間は1週間。仕事の合間を縫って、スカウト部門の5人が参加した。ベルギー1部で日本企業が経営権を保有するシントトロイデン、スペイン1部の中堅ビジャ・レアル、イングランド・プレミアリーグの強豪アーセナルと規模の異なるクラブを次々と訪問。スカウト担当者らと連日議論を交わした。 参加した藤田和男アマスカウトは、選手を多角的に評価する各クラブのメソッドに特に感銘を受けたという。例えばアーセナルでは、町クラブで気になる選手がいたら、アカデミーに体験入学してもらう。期間は、2週間から長くて1年にも及ぶ。試合を行うピッチには、いたるところにカメラが設置され、選手をあらゆる角度から〝丸裸〟にするという。 「選手同士の接触があって、こけた後にすぐに立ち上がるかどうか。それを後で映像で確認する。その子にチャンピオンメンタリティー、勝利に対する意欲があるかを細かく観察していく。僕たちも打った、抑えただけじゃなくて、試合に出ていない時の選手の素の姿をいろんな角度から見ないといけないというのは勉強になりました」これまでは「間を空けずに行ってもパフォーマンスはさほど変わらない」という共通認識があったが、プレー以外の姿を見るだけの日があってもいい。準備の取り組み方やチームメートや親との接し方、ミスをした後の態度…。藤田氏の場合は、現場に足を運ぶ回数が昨季から3~4倍ほど増えているという。ドラフト制が導入されたのが1965年。水面下でのタンパリング(事前交渉)が横行し、「いかに口説くか」が重視された時代を第1世代とすると、ドラフトのウェーバー方式や国内フリーエージェント(FA)権が整備された2007~08年以降の第2世代は「漏れなく逸材を見つけられるか」を重視された。そして、新型コロナウイルス禍を期に、選手に関する情報があふれ返るようになった現代を〝第3世代〟と定義している。 長谷川編成部長は「今は能力のある選手の情報は誰もが持っている。だけど、実際にプロに入って活躍するかは別問題。その差は何かというと、結局は人間性の部分なんです。そこを本気で見極めることができて、初めてスカウトとしての価値があると思うんです」と言葉に力を込める。少子化のあおりを受け、野球人口は減少傾向にある。第3世代のスカウティングを通し、野球が人間的成長につながるというメッセージが発信できれば、球界全体の発展につながるとも信じている。手の内を隠すつもりはない。「組織として言語化して、仕組みを作れたら他球団の方にもどんどんまねしてもらいたいし、伝えていきたい」と青写真を描いている。 DeNAは昨季リーグ3位から勝ち上がり、26年ぶりの日本一に輝いた。ジャクソンやケイら助っ人外国人をはじめ、他球団から獲得した森原康平や中川颯らの活躍が快進撃を支えた。プロ、アマ、国際を問わず、スカウト部門の眼力は結果に直結する。藤田氏は「スカウトの魂が磨かれていなければ、自分のフィルターを通してみる選手も見抜けない。こんなクレイジーな取り組みに参加させてもらえる環境が本当にありがたい」とほほ笑む。.

なぜ野球チームがサッカークラブに? DeNAが昨年12月、X(旧ツイッター)の公式アカウントに投稿したあるポストが交流サイト(SNS)上で話題を呼んだ。「本日からスカウトが、欧州サッカークラブとの意見交換を目的に視察に出発!」。企画したのは金融業界出身の入社5年目、スカウト部門のマネジメントを担う長谷川竜也編成部長(36)だ。「スカウトは選手の人生を変えてしまう仕事。選手に『オフもしっかり練習しろよ』というなら、僕ら自身もプロとしてレベルアップしないといけない」という思いが始まりだった。いまや選手も海外の研究施設を訪ね、トレーニングを積む時代。「スポーツの世界の最先端、自分たちの想像を超える現場を」と候補にあがったのが欧州のサッカークラブだった。かねて交流のあった他競技や他業種との縁を頼りに、今回の視察が実現したという。 期間は1週間。仕事の合間を縫って、スカウト部門の5人が参加した。ベルギー1部で日本企業が経営権を保有するシントトロイデン、スペイン1部の中堅ビジャ・レアル、イングランド・プレミアリーグの強豪アーセナルと規模の異なるクラブを次々と訪問。スカウト担当者らと連日議論を交わした。 参加した藤田和男アマスカウトは、選手を多角的に評価する各クラブのメソッドに特に感銘を受けたという。例えばアーセナルでは、町クラブで気になる選手がいたら、アカデミーに体験入学してもらう。期間は、2週間から長くて1年にも及ぶ。試合を行うピッチには、いたるところにカメラが設置され、選手をあらゆる角度から〝丸裸〟にするという。 「選手同士の接触があって、こけた後にすぐに立ち上がるかどうか。それを後で映像で確認する。その子にチャンピオンメンタリティー、勝利に対する意欲があるかを細かく観察していく。僕たちも打った、抑えただけじゃなくて、試合に出ていない時の選手の素の姿をいろんな角度から見ないといけないというのは勉強になりました」これまでは「間を空けずに行ってもパフォーマンスはさほど変わらない」という共通認識があったが、プレー以外の姿を見るだけの日があってもいい。準備の取り組み方やチームメートや親との接し方、ミスをした後の態度…。藤田氏の場合は、現場に足を運ぶ回数が昨季から3~4倍ほど増えているという。ドラフト制が導入されたのが1965年。水面下でのタンパリング(事前交渉)が横行し、「いかに口説くか」が重視された時代を第1世代とすると、ドラフトのウェーバー方式や国内フリーエージェント(FA)権が整備された2007~08年以降の第2世代は「漏れなく逸材を見つけられるか」を重視された。そして、新型コロナウイルス禍を期に、選手に関する情報があふれ返るようになった現代を〝第3世代〟と定義している。 長谷川編成部長は「今は能力のある選手の情報は誰もが持っている。だけど、実際にプロに入って活躍するかは別問題。その差は何かというと、結局は人間性の部分なんです。そこを本気で見極めることができて、初めてスカウトとしての価値があると思うんです」と言葉に力を込める。少子化のあおりを受け、野球人口は減少傾向にある。第3世代のスカウティングを通し、野球が人間的成長につながるというメッセージが発信できれば、球界全体の発展につながるとも信じている。手の内を隠すつもりはない。「組織として言語化して、仕組みを作れたら他球団の方にもどんどんまねしてもらいたいし、伝えていきたい」と青写真を描いている。 DeNAは昨季リーグ3位から勝ち上がり、26年ぶりの日本一に輝いた。ジャクソンやケイら助っ人外国人をはじめ、他球団から獲得した森原康平や中川颯らの活躍が快進撃を支えた。プロ、アマ、国際を問わず、スカウト部門の眼力は結果に直結する。藤田氏は「スカウトの魂が磨かれていなければ、自分のフィルターを通してみる選手も見抜けない。こんなクレイジーな取り組みに参加させてもらえる環境が本当にありがたい」とほほ笑む。

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