2024年10月の記事から6回続けたWBA(Wireless Broadband Alliance)のWi-Fi HaLow for IoT Field Trials Reportも、今回で最終回となる。まずは先月紹介した「6.Smart School Campus」の続きを見ていこう。
図6で見ると、左側の建物のエントランスにNewracom NRC7394R(最大15Mbps)、右側の建物のエントランスにMorse Micro MM6108-EKH01(最大32Mbps/最大送信出力21dBm、ダイポールアンテナ装備)を、それぞれアクセスポイントとして置いている。まずは敷地全体のHeat Mapである。ここでは2つのアクセスポイントをどちらも30ft(約9m)の高さの場所に設置(図7)。どちらも別々のチャネルとしたうえで、Newracomはチャネル幅4MHz、Morse Microはチャネル幅8MHzとした。NewracomのクライアントはPVCパイプに取り付けられ、バックパックに入れて持ち運ばれ、一方、Morse Microのクライアントはゴルフカートの上に設置されて敷地内を走り回ったそうである。 まずはNorth、つまりNewracom NRC7394Rに対するUDP Uplink(図8)とUDP Downlink(図9)であるが、上辺にあたるFern Hill Dr.
沿いでは多少ムラはあるものの、おおむね5~8Mbpsの良好なUplink/DownlingのBandwidthが確保されている。 一方、建物の裏手のちょうどI-93からの降り口が分岐するあたりは、ほぼ0bpsまで速度が落ちている。この建物はほぼ全部が同じ高さになっているので、おそらくこの地点でもアクセスポイントを9mの高さまで持ち上げれば、あるいは通信できたかもしれないが、地上高2mかそこらまで電波が回折して届くことは流石にないようだ。それでも建物の真裏以外はそれなりに届くというのは、他の建築物あるいはそれこそ建機などに反射して届くことが期待できる例でもある。次がSouth、つまりMorse Micro MM6108-EKH01でのUDP Uplink(画像10)、UDP Downlink(画像11)とRSSI Heatmap(画像12)である。図12:SouthのRSSI Heatmap。Northがないのは、おそらくNewracomの方にその機能がないためだろう こちらでは、Fern Hill Dr.沿いの半分強がカバーされているが、北(図面上では左側)の奥が急激に信号が劣化する。これは前述の図6なりGoogleマップなりを見てもらうと分かるが、右側の建物はやや下方向(西側)にオフセットしており、この関係で左方向(北側)はNorth側の建物に邪魔される領域ができてしまう。ほかの建物での反射も期待できないため、ここがネットワークのカバーできない部分になるのは、致し方ないかもしれない。 また、右下、恐らく作業場があるあたりも1Mbps台までUplink/Downlinkの速度が落ち、RSSIも-80dBmあたりまで低下しているあたりは、(どの程度の帯域が必要かという議論はあるが)アクセスポイントの追加を考えたいところだ。 次は建物外に置かれたアクセスポイントを、建物内部からアクセスできるかの確認である。North、つまり図6でいえば左側のビルの屋上の高さにNewracom NRC7394Rを置いたまま、建物内部のクライアントからアクセスした結果がこちら(図13、14)である。図14:天井の材質が不明だが、多分モルタル仕上げかと思う。それでもこれだけ抜けるのは凄いというべきか、やはり厳しいというべきか? チャネル幅は4MHzで最大10Mbpsとなるが、画像13、14でいう下側のサービス部門は、8~10MbpsのUplink/Downling速度が確保されていた。ただ、パーツ置き場は急激に速度が落ち、隣のオフィス(Main Administration Office)はドアのそば以外はほぼ通信できないレベルになってるあたり、やはり屋根というか壁を抜くのは難しい感じだ。次は建物内部での検証である。Southのビル内の重機の修理工場(図15)に、Newracom NRC7394RとMorse Micro MM6108-EKH01の両方をアクセスポイントとして設置し、複数のクライアントをそれぞれ自社のアクセスポイントに接続して、その際のThroughputを確認した(図16)。結果は図17〜20の通りで、順にUDP Uplink、TCP Uplink、UDP Downlink、TCP Downlinkである図16:測定風景。アクセスポイントはどちらも地上高15ft(4.5m)の高さに設置したそうだ。多分奥に見えるのがアクセスポイント側、手前がクライアントと思われる図18:TCP Uplinkになると、いきなりクレーンや重機(HE:Heavy Equipment)レンタルエリアがかなり厳しいことになる図20:TCP Downlink。引き続きOfficeエリアは厳しいが、TCP Uplinkでは厳しかったクレーンやHEレンタルエリアが大分改善されているのが不思議である 図15で分かるように、基本的には吹き抜けになっていることもあってか、それなりに広い(縦横どちらもおよそ170m)建物の中でもつながらないことはなく、解説では「ほぼ全ての場所で2Mbpsを超えるUDP Uplink Rateがサポートされた」としている。それでも、ちょっとしたことで大きくThroughputを落とす場合がありえる、という点は留意すべきだろう。 屋内の2つ目がマルチクライアントのサポートである。図21に示すように、重機メンテナンスエリアにアクセスポイント(Newracom NRC7394R)を置き、NexcommとNewracomの複数のクライアントを建物内に配置している。この状態で、NexcommのConnectPointボードを利用したクライアントを1台、建物内部を移動させ、どこでPingが途切れるかを確認した(図22)。アクセスポイントから380ft離れた、金属製のドアとラック、2つのDragline Bucket(図23)を挟んだ場所でもまだPingはつながっており、最終的に425ft(129m)離れた建物の角にある貯蔵庫の裏側、プラズマカッターの隣(図24)まで移動したところで、ついに途切れたそうだ。
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