◇SMBC日本シリーズ第1戦ソフトバンク5―3DeNA(2024年10月26日横浜)【槙原寛己日本シリーズ大分析】日本シリーズの行方を左右する第1戦はソフトバンクが先勝した。本紙評論...
【槙原寛己 日本シリーズ大分析】 日本シリーズの行方を左右する第1戦はソフトバンクが先勝した。本紙評論家の槙原寛己氏(61)は、7回を4安打無失点に抑えたエース有原の投球に注目。甲斐とのバッテリー賞コンビでキーマンの2番・牧に対して内角を意識させた配球で抑え、第2戦以降への「布石」も打ったと分析した。 ソフトバンク・有原は投球術にたけている。制球が良く、球種も豊富。こういう投手が第1戦に先発すれば、その試合を抑えるだけでなく、もう一つの役割を演じられる。2戦目以降への「布石」を打つこと。特に、最も乗せたくない打者である主砲・牧への攻め方が見事だった。 初回の第1打席は4球目まで全て右打者の方にシュート回転して食い込んでいくツーシーム。特に3、4球目は内角の厳しいコースだった。いずれもファウルを打たせて追い込み、最後はフォークで空振り三振。打者は内角を攻められると詰まりたくない心理が働く。そのためポイントを前に置いたところに、前後のタイミングをずらす緩急で攻めた。 3回も内角ツーシームで詰まった遊ゴロ。牧は首をひねっていたが、特に有原は球種が多い。内角に意識付けされることで、どのボールを狙っていいのか混乱する。捕手の甲斐の頭脳には次々とデータが蓄積されたはず。その混乱に拍車をかけるように、6回の第3打席の初球は1球も投げていなかったカーブで入った。そして内角ツーシーム、外角カットボールと続けて右飛。有原だからこそできる配球、投球術だ。 右打者はツーシーム、左打者はカットボールとベース板の左右を広く使って抑え込み、同時に内角の「意識付け」にも成功。左打者でキーマンだったのはCSファイナルSでMVPの戸柱だった。2回の第1打席で内角のカットボールを3球続け、最後はチェンジアップで空振り三振。ソフトバンク投手陣は第2戦以降に向けて生きたデータを手にした。 ≪カットボールが31球、直球たった7球だけ≫有原がこの日投じた球種で最も多かったのはカットボールで104球中31球。レギュラーシーズンでも21.
7%と最も割合を占めた得意球だ。2番目に多かったのは、フォークとチェンジアップの20球。レギュラーシーズンでカットボールに次ぐ19.6%を占めた直球はわずか7球しか投げなかった。 ≪DeNA・サブマリン中川颯 対山川の秘密兵器≫敗れはしたものの、DeNAも手をこまねいていたわけではない。三浦監督の強い意志を感じたのが、0―2の5回2死一、二塁のピンチで山川に対して下手投げの中川颯をぶつけた場面だ。 いかに相手の4番打者を封じ込めるかは、今シリーズの大きなテーマの一つ。山川が普段パ・リーグであまり対戦せず、バットの軌道と逆に浮き上がるボールを投げるサブマリン。指揮官は適性を見たはずだし、中川颯は期待に応えて121キロのスライダーで空振り三振を奪った。これで対山川の秘密兵器となると同時に、他の大事な場面でも「使える」ことが分かった。 日本シリーズは継投が勝敗を分けるケースが多い。CSから早め、早めの投手交代を仕掛けてきたDeNAにとっては生命線でもある。この日も5回という早いイニングで先発・ジャクソンを降板させて継投に踏み切った。三浦監督の意気込みが見えたし、中川颯の好投はベンチとブルペン陣に勇気を与えたと思う。 ≪高橋礼、鈴木とも相性×≫山川(ソ)の主なアンダースロー投手との通算対戦成績を見ると、高橋礼(巨)とは24打数4安打の打率.167で1本塁打。鈴木健矢(日)とは9打数1安打の.111でノーアーチと、ともに1割台に抑えられている。他には牧田和久(楽)とは5打数1安打の.200で1本塁打、与座海人(西)とは今季初対戦し、2打数1安打の1本塁打だった。 ≪DeNA戸柱に読まれた周東自慢の足≫これでソフトバンクは日本シリーズ13連勝。DeNAが胸を借りるという構図は変わらないだろうが、9回の猛反撃に光明が見えた。まだ完全復調とはいえない守護神オスナから4番オースティンの二塁打でチャンスをつくり、2死二塁から梶原、森敬が連続適時打。今後もオスナとは対戦機会がある。5点ビハインドの場面だったとはいえ、若手2人の安打などで反撃の形をつくったのは大きい。 また、2戦目以降は「足」の攻防も見ものだ。この日、ソフトバンクは柳田、周東が盗塁を狙ったが、2度とも戸柱の好送球で刺された。特に7回1死一塁の周東はDeNAバッテリーに完全に読まれ、ボールを外されてアウトになった。これは嫌なイメージが残る。対するDeNAもシーズン盗塁数はリーグトップ。お互いの足の仕掛けどころも注目される。
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