Windows 11の新機能「リコール」(Recall)を使ってみた。Copilot+ PCの目玉機能といわれるが、マイクロソフトも正式公開に慎重なのもわかる強力な機能だ。使って分かった5つの「リコール=××」とは?
知識労働者(ナレッジワーカー)ということなので、すべてのホワイトカラーではないのだが、こんなデータもあるということだ。むしろ、"探しモノ"をしていないホワイトカラーが何をしているかのほうが心配になる。2.5時間という数字、私と同じような仕事をしている人は、胸に手をあてると心当たりがあると思う。 実は、これマイクロソフトが昨年6月に開催したCopilot+ PCの発表会で耳にしたのだったと思う。それが正確に思い出せないというなんともリコール的な状況なのだが、調べると上記のIDCの報告書が出てきたわけだ。マイクロソフトのWindows 11の新機能「リコール」(Recall)は、こうしたホワイトカラーの"探しモノ"問題を解決しようというものである。 その“探しモノ”の中でもグーグルや図書館検索などとは違い、いちど画面で見た情報をあとから記憶を呼び戻したい。むしろ、"探しモノ"中でも「オレは知っているはずだ」といういちばん"モヤモヤ"していて、絶対に探し切りたいパターンである。 リコールは、必ずしもCopilot+ PCとして販売されているパソコンでなくても要件を満たせば、それ以外のAI PCでも使うことができる。私も、HP EliteBook X G1a 14 AI Notebook PC(Ryzen AI 9 Pro/64GB/512GB SSD搭載で、NPUは55TOPS)でリコールを体験してみている。OSのアップデートでリコール(プレビュー)が使えるようになったのだ。 画面上で表示された内容(ウェブページ、ドキュメント、画像、アプリ画面など)を自動的にスナップショットとして記録。その際、画像内のテキストも抽出され、検索可能となる。また、イラストや図、グラフなどもAIが内容を解析し、関連するキーワードや特徴やタイムバーから探すことができる。 さがし出した画面には、その画面がスナップショットされた時刻もわかるので、ちょっとした仕事のレビュー感がある。アプリのリンクもあるのですぐに立ち上げられる(同じ状態で開くわけではないが)。さらには画面上の文字を選択してコピーすることができる(ふだん画面から取り出せないアプリ上の文字まで取り出せる)。いままでなら"アンドゥ"か"バックアップ"を使ってさかのぼってみることになる。アンドゥは、エディタの最も便利な機能の1つだが、欲しい部分以外も巻き戻ってかえって面倒なことがある。バックアップは、私は、Dropboxのバージョン履歴がいちばん便利だと思って使っているが、それもひと手間必要になる。Windowsの画面切り替えは、ご存じのように「Alt-Tab」で現在立ち上げている画面から選んで切り替えたりする。本来、これで十分な気もするが、欲しい画面をすでに閉じてしまっていると面倒である。Webサイトなどの場合は、画面の切り替えができても、見たいと思っている情報ではないものに更新されていることもある。マイクロソフトは、これをWindows 11のデスクトップにすべきである。というよりも、これはもう「リコール as オペレーティングシステム」と言いたくなる内容だと思う。 しかし、それを会社に監視されているとするとちょっと気になる。さらには、社員ごとの"作業効率"というものを分析されてしまうではないか? 会社的には、それを全体の生産性をあげたり、ノウハウ蓄積的な話になるのかもしれないが、ちょっと息苦しい。 そういえば、リコールが本来うたいものにしている“探しモノ”の機能について触れなかった。「あれどこで読んだかな?」という情報をひっぱりだせるというものだ。これも、すでに何度かお世話になっているのだが、実は、そういう場面はそれほど頻繁ではないようである。 えっ、それじゃ1日に2.
5時間も探しモノをしている時間はたして減らないでしょうと指摘されそうだが。ここまで述べた便利さが手にはいるのだからよしとしようではないか。それらも、よくみれば小さな“探しモノ”である。見つかった情報を読むことも2.5時間に含まれているんだとすると、いちいちChatGPTやNotebookLMに渡さなくてもリコールから要約やObsidian的なことができたら便利そうでもある。株式会社角川アスキー総合研究所 主席研究員。プログラマを経て1985年に株式会社アスキー入社。月刊アスキー編集長、株式会社アスキー取締役などを経て、2013年より現職。角川アスキー総研では、スマートフォンとネットの時代の人々のライフスタイルに関して、調査・コンサルティングを行っている。「AMSCLS」(LHAで全面的に使われている)や「親指ぴゅん」(親指シフトキーボードエミュレーター)などフリーソフトウェアの作者でもある。趣味は、カレーと錯視と文具作り。2018、2019年に日本基礎心理学会の「錯視・錯聴コンテスト」で2年連続入賞。その錯視を利用した
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