富山県南砺市井波地域で250年以上にわたり受け継がれてきた伝統的工芸品「井波彫刻」。その担い手として、新たな挑戦に取り組むのが、彫刻師を祖父と父に持つ中田絵美子さんだ。2023年、地域商社「INAMI base(イナミ・ベース)」を同市に設立。伝統と革新の融合によるブランド再生に力を注いでいる。「デジタル技術を活用し、手仕事に宿る哲学や美意識と、新たな視点・感性を掛け合わせることで、井波彫刻の未来を切り開いていきたい」と意欲を見せる。
富山県南砺市井波地域で250年以上にわたり受け継がれてきた伝統的工芸品「井波彫刻」。その担い手として、新たな挑戦に取り組むのが、彫刻師を祖父と父に持つ中田絵美子さんだ。2023年、地域商社「INAMI base(イナミ・ベース)」を同市に設立。伝統と革新の融合によるブランド再生に力を注いでいる。「デジタル技術を活用し、手仕事に宿る哲学や美意識と、新たな視点・感性を掛け合わせることで、井波彫刻の未来を切り開いていきたい」と意欲を見せる。井波彫刻は、国の伝統的工芸品に指定。発祥は江戸時代中期に焼失した井波別院瑞泉寺の再建のため、その本山である京都の本願寺から派遣された御用彫刻師が地元の大工に技術を伝授したことが始まりとされる。昭和時代には住宅用欄間として全国的な人気を博し、1970~80年代に最盛期を迎えた。しかし、井波彫刻協同組合によると、現在は、「北陸三県に市場が偏り、需要が伸び悩んでいる」「地元に根付いた後継者が不足している」といった課題があるという。 こうした現状を受け、中田さんは「資産としての価値を高めるためにも、井波彫刻のリブランディングが必要」と考え、認知度の向上に注力する。まず、工芸品をオフィスや飲食店に中長期で貸し出したり、イベント向けに短期レンタルしたりする「旅する工芸TRADAILY(トラデーリー)」事業をスタート。また、井波の歴史や風土をさらに広く知ってもらうため、地域以外の人も巻き込みながら、彫刻体験を通じた関係人口づくりや、観光客向けのコンテンツづくりなどにも取り組む考えだ。「最大の課題の一つ」と位置付ける市場や販路の拡大に向けては、2025年2月に「井波彫刻ブランドサイト」と「井波彫刻オンラインストア」を開設。井波彫刻は問屋制度がなく、職人が制作から営業・販売まで1人で担うことが多い。中田さんは「手仕事やものづくりが注目されている今こそ(市場拡大の)チャンスだが、職人個人では限界がある」と指摘する。 社名のINAMI baseには、「井波の伝統文化の情報を発信したり地域内外の人が交わったりする、ハード・ソフト両面の拠点のような存在になりたい」という思いを込めた。現在は東京などの大都市圏をターゲットに事業を展開しているが、「将来的には海外も視野に入れている」と中田さん。「私の取り組みがモデルケースとなり、他の地域でも同じような形で、それぞれの地名を冠した会社や取り組みが広がってくれればうれしい」と話す。地方自治体などとの連携も含め精力的に活動を続ける中、「井波彫刻を何とかしたいという気持ちが一番だが、両親や先祖に恩返ししたいという思いもある」とほほ笑む。.
富山県南砺市井波地域で250年以上にわたり受け継がれてきた伝統的工芸品「井波彫刻」。その担い手として、新たな挑戦に取り組むのが、彫刻師を祖父と父に持つ中田絵美子さんだ。2023年、地域商社「INAMI base(イナミ・ベース)」を同市に設立。伝統と革新の融合によるブランド再生に力を注いでいる。「デジタル技術を活用し、手仕事に宿る哲学や美意識と、新たな視点・感性を掛け合わせることで、井波彫刻の未来を切り開いていきたい」と意欲を見せる。井波彫刻は、国の伝統的工芸品に指定。発祥は江戸時代中期に焼失した井波別院瑞泉寺の再建のため、その本山である京都の本願寺から派遣された御用彫刻師が地元の大工に技術を伝授したことが始まりとされる。昭和時代には住宅用欄間として全国的な人気を博し、1970~80年代に最盛期を迎えた。しかし、井波彫刻協同組合によると、現在は、「北陸三県に市場が偏り、需要が伸び悩んでいる」「地元に根付いた後継者が不足している」といった課題があるという。 こうした現状を受け、中田さんは「資産としての価値を高めるためにも、井波彫刻のリブランディングが必要」と考え、認知度の向上に注力する。まず、工芸品をオフィスや飲食店に中長期で貸し出したり、イベント向けに短期レンタルしたりする「旅する工芸TRADAILY(トラデーリー)」事業をスタート。また、井波の歴史や風土をさらに広く知ってもらうため、地域以外の人も巻き込みながら、彫刻体験を通じた関係人口づくりや、観光客向けのコンテンツづくりなどにも取り組む考えだ。「最大の課題の一つ」と位置付ける市場や販路の拡大に向けては、2025年2月に「井波彫刻ブランドサイト」と「井波彫刻オンラインストア」を開設。井波彫刻は問屋制度がなく、職人が制作から営業・販売まで1人で担うことが多い。中田さんは「手仕事やものづくりが注目されている今こそ(市場拡大の)チャンスだが、職人個人では限界がある」と指摘する。 社名のINAMI baseには、「井波の伝統文化の情報を発信したり地域内外の人が交わったりする、ハード・ソフト両面の拠点のような存在になりたい」という思いを込めた。現在は東京などの大都市圏をターゲットに事業を展開しているが、「将来的には海外も視野に入れている」と中田さん。「私の取り組みがモデルケースとなり、他の地域でも同じような形で、それぞれの地名を冠した会社や取り組みが広がってくれればうれしい」と話す。地方自治体などとの連携も含め精力的に活動を続ける中、「井波彫刻を何とかしたいという気持ちが一番だが、両親や先祖に恩返ししたいという思いもある」とほほ笑む。
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