ラフ・シモンズ、初のキッズ・コレクションを発表 物を大切にする価値観と子どもへの想い

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ラフ・シモンズ、初のキッズ・コレクションを発表 物を大切にする価値観と子どもへの想い
ラフ・シモンズKvadrat/Raf Simonsキッズコレクション
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Kvadrat/Raf Simonsから初のキッズ・コレクションを発表。ラフ・シモンズが、幼少期の経験や工業デザインの学び、シェーカー家具からのインスピレーションを通じて、長く愛用できるデザインを追求する。子どもたちの想像力をかき立てるコレクションへの想いと、ファッションに対する独自の哲学を語る。

「物を大切にする価値観は父母に教えてもらった」── ラフ・シモンズ デンマークのインテリアテキスタイルメーカー、Kvadrat(クヴァドラ)は、過去10年余りにわたり、 ラフ・シモンズ が手がけるブランド Kvadrat/Raf Simons を展開してきた。テキスタイルのデザインのほか、ホームウェアなどの小物も発表している。この秋、 Kvadrat/Raf Simons から、初のキッズ・コレクションが発表された。子どもたちの想像力をかき立てるデザインには、機能性と遊び心が込められている。 ラフ・シモンズ は、「 ファッション とは、愛憎入り混じった関係にある」と打ち明けてくれた。「タイムレスな ファッション を作りたいと言う人は多いですし、原則的には私も賛同しますが、やはりシーズンごとに移り変わるのが ファッション の本質です。特定の時代の限られた瞬間のために作り続けることが求められます」 それに対して、建築やインテリアは、映画制作や執筆に似ていると考えていると語り、変化がゆっくりであることから、作り手として魅力を感じるという。そんなシモンズの思いが、クヴァドラとの長年にわたるコラボレーションを支えてきた。大切にしているのは、美しく、長年にわたって愛用できるものを提供するというコンセプトだ。目まぐるしく移り変わる ファッション 業界に逆行するような信念は、何に由来するのか? そう尋ねると、「生い立ちと、受けた教育」だと答え、自らの子ども時代について語ってくれた。 ベルギーの小さな村、ネールペルトに生まれ、母は清掃員、父は夜警だった。母は最近故人となったが、今も故郷の村に暮らす88歳の父をはじめとする親戚を、今も毎週末訪ねている。「父母は、数少ない持ち物を大切にしていましたし、私は物資的にも甘やかされるようなこととは無縁で育ちました。欲しいものがなんでも買ってもらえるような家ではなかったのです」 その後学んだのは、 ファッション ではない。ベルギーのLUCAスクール・オブ・アーツでは工業デザインを専攻し、常に、人々が暮らす空間を作り出す建築やインテリアデザインに興味を持ち続けてきた。クヴァドラでは、学生の頃から興味があったという シェーカー家具 (※19世紀を中心にアメリカで活動した キリスト教プロテスタントの一派「シェーカー教徒」が確立した、簡素で機能的な家具)や道具にインスピレーションを得て、「何十年経っても愛用したくなるデザイン」を送り出している。 シェーカーに学ぶ美しさの意味 工業デザインを学んだ学生時代から惹かれていたのが、伝統的なシェーカーのデザインだ。「シェーカーの家具や家庭用品は、実用性と美しさを念頭に置いて作られていて、隠して収納する必要がありません。イスは座るために必要ですが、例えば床掃除で邪魔になるとき、隠す代わりに、壁に設けられたバー(ウォールバー)にかけます。ほうきも同じです。こうした デザイン哲学 には、常に刺激を受けてきました」 クヴァドラでホーム用品のコレクションを作ることになったときも、シェーカーにインスパイアされつつ、それをどう進化させ、新たなプロダクトを作り出すかというアプローチをとった。こうして、ウォールバーに、クッションやスロー、バス用品などを吊るせるようなシステムを開発した。コレクションからまずアイテムをひとつ購入し、それから1年後、別の製品を買い足し、少しずつ長い期間をかけて、自分らしい美しい調和の取れた空間を作り出していく。そうした息の長い付き合い方をしてもらいたいと考えている。「 ファッション に関しても同じですが、私は一度世に出したプロダクトは、消費者に完全な自由を委ねたいと思っています。自分には思いもよらなかった使い方や着方をしてもらえることもあり、そんなときはとてもうれしいのです」 ラフ・シモンズ が、子どもの創造性に惹かれる理由 子どもから若者、お年寄りまで、自分とは異なる世代の人たちとの対話を楽しみ、同世代にはない新鮮な視点に触れ、さまざまな発見をする。中でも子どもとの対話は刺激的だという。「子どもたちと接し、その世界の見方や反応から、インスピレーションを受けます。無垢な心と好奇心、そして大人の常識をはるかに超えた想像力にあふれているからです」 57歳の今も、子ども時代に大好きだったぬいぐるみを大切に実家に保管している。「人生の初めのころに出合ったものは、記憶に深く刻まれます」。動物が大好きだった子ども時代の夢は、グリーンピースの活動家になることだった。「父は、夜警の仕事に連れていくために犬を飼っていました。私の幼児期の写真は、いつも犬に囲まれています。今も変わらず、ぬいぐるみだけではなく本物の動物も好きなんです」 また、ティーンエイジャーのころ、ソニックユースの音楽をよく聞いていたが、その中でもいちばんのお気に入りは、アーティストのマイク・ケリーがアートワークを手がけ、かぎ針編みのぬいぐるみの写真がジャケットに使われているアルバム『ダーティ』だ。クヴァドラの子ども向けコレクションの中でも、とりわけアイコニックなのがテディベアだ。 「ぬいぐるみなら、20種類くらい作りたいと思いました。つい最近も犬用にストライプのぬいぐるみを買ってしまったくらい、ぬいぐるみが大好きなので」と語る。コレクションの構想の段階では犬、猫、ウサギなどさまざまな動物を作ったが、ひとつに絞ることになり、テディベアが商品化されることになった。ブラウンの中でもナチュラルな色味にこだわり、上質なベルベットを選んで、クラシックなデザインに仕上げた。ぬいぐるみメーカーの老舗であるシュタイフ社とのコラボレーションにより、「究極に美しく、時代を超えたテディベアが完成した」と自負している。 一方で、「子どもは、親と同じものを持ちたいと願うこともよくある。私もそうでした」と語る。従来の一般向けコレクションと同様、フード付きタオルなどのプロダクトを、子ども用にサイズを変えて、同じ素材、同じグラフィックで作った。コレクションは、子どもたちが好きなものを取り入れていくだけで、自然と調和の取れた室内空間が作り出せるように構成されている。ただし、「鮮やかな黄色のタオルがほしいという子がいたら、それでも構わないし、別のブランドのものを混ぜてもらってもいい」のだとか。整理整頓やセンスを押し付けるわけではなく、自由に楽しんでもらう中で、お気に入りのものを長く使い、調和の取れた空間を作り出す喜びを知るための「自然で教育的なプロセスの一部になってほしい」と考えている。 「人は本来、急速な変化を好まないものです。ずっと大切にしたいと思えるような価値を持たせることが重要だと考えています。あまりに好きなので手放せない、いつまでも手もとに置いておきたいと思える。私が考える物の価値とは、そのようなもので、特に、お気に入りの物はどんなにボロボロになっても手放したくない、そう思う子どもたちには、共感してもらえる感覚だと思います」 日本から得る、特別なインスピレーション シェーカー家具 と同様、シモンズが常にインスピレーションを受け続けているのが、日本文化だ。 ファッション デザイナーとして活動を始めた1995年、最初についたクライアントのほとんどは日本のクライアントだった。「日本の全てが好き」という親日派で、毎年2回訪日している。「人も、街並みも、シェフが目の前で作ったものを1品ずつ出してくれる店で味わう料理も、自然も好きです。繊細で洗練された文化には大いに興味を惹かれます」 京都が美しいのは、「美しい自然、優れた建築や家屋、新しい文化を生み出す土壌」があるからだと語る。京都でのお気に入りスポットが、苔の庭園で有名な京都の西芳寺だ。「苔の間を細い水路が張りめぐらされていて、今まで訪れた中で最も美しい庭園の一つです。晴れた日に写真を撮ると、まるで水の中で撮った写真のように見えます」。その風景の中で、自然の色彩に浸るひとときを堪能するという。 「好きな色はない」── ラフ・シモンズ クヴァドラとのコラボレーションにおいて、開始時から抱いている願いのひとつが、「人々に色の美しさを再認識してもらいたい」ということだ。好きな色と問われると逆に答えに困るくらい、色彩そのものに強いこだわりを持っている。「60年代、70年代にはパステルカラーの車やモダニズム建築がありました。その後、色は軽視されるようになり、色づかいは貧しくなる一方です。街中で見かける自動車もスマホも、すべてグレーのバリエーションのような色合いであることにショックを受けます」 そこで注目するのが、自然の中にある植物の色だ。京都で日本庭園を訪れる目的のひとつも、自然の豊かな色彩に触れることにある。「自然には無数の崇高な色彩が存在します。一輪の花でさえ、多くの色が見られます。黄色い花を見ると、普通は黄色と認識しますが、実は、深く観察すれば決して単色ではない。点描技法を用いた画家たちは、自然をそのように捉えていました。そんな目を取り戻したいのです」 棚を飾るように、コレクションを作る 東京でもパリでも南仏でも、世界各地を訪れた際に欠かせないのが、その土地の蚤の市を訪れることだという。蚤の市が好きなのは、「誰かの人生の一部だった物」と出合えるから。「こうした物たちが、蚤の市で買われて、新たな居場所や新たな人生を見つけていく。そんな可能性について想像するのも好きです」 これも、子どものころからの習慣だ。5歳くらいから、蚤の市や遊園地などで見つけた小さなおもちゃや人形を、細かい仕切りが縦横についた木製の飾り棚に入れて楽しんでいた。「この棚は、今でも蚤の市で見かける伝統的な棚なのですが、それがうちでは台所の壁に掛けてあったので、母や父に自分のお気に入りを見せるために飾っていました」 集めていたのは、ミニチュアや小さな動物たちなど。「ほとんど価値がないけれど、私が愛し、大切にしたものを、棚に入れて、毎日眺めていました。ときどき並べ替えたりして。私が今、コレクションを作るのも、好きな物たちを集めて調和が生まれるように並べていくのと、基本的には同じ作業なのだと思います」 Kvadrat/Raf Simons キッズコレクション 特別に開発されたKvadratのテキスタイル「Vider 4(ヴィダー4)」の限定カラーVermilion Red(バーミリオンレッド)で包み込んだバーをはじめ、ブランケット、タオル、ストレージバッグ、バケットハット、クッション、テディベアなど合計8アイテムの新作を展開。 公式サイトkvadratrafsimons.

comにて10月9日(木)より販売開始。その後、世界各地のセレクトストアにて順次発売を予定。 https://kvadratrafsimons.com/collections/kids Text: Reina Shimzu Editor: Yaka Matsumoto READ MORE 一歩先行くプラダの“ハズし”を極める現代ワードローブ【2026年春夏 ミラノコレクション】 プラダのミウッチャ・プラダとラフ・シモンズが語る、ファッション、アート、ビジネス、そしてそれぞれの未来 “ゴミ”から生み出された、日々を豊かにする暮らしのアート デュオが奏でる至高のデザインがアクセント。秋に向けてインテリアをアップデートして 環境に配慮したインテリアで持続可能な暮らし。リサイクル素材を活用したアイテム5選 Vogueエディターおすすめ記事が届く── ニュースレターに登録

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