――日経平均株価が過去最高値を更新しました。日本株の強さをどうみますか。TOPIX(東証株価指数)でいうと、その上昇幅は2023年が25%に対して、2024年は約2カ月ですでに12%。日経平均の最高値の更新自体に驚き…
「失われた30年」を脱しようとしている日本株は、上り調子をどこまで維持できるのだろうか。イギリスに本拠を置くシュローダー・インベストメント・マネジメントで日本株式運用総責任者を務める豊田一弘氏に聞いた。TOPIX(東証株価指数)でいうと、その上昇幅は2023年が25%に対して、2024年は約2カ月ですでに12%。日経平均の最高値の更新自体に驚きはないが、ややピッチが早いという印象は受けた。 上昇には複数の要因がある。1つは東京証券取引所による、資本コストや株価を意識した経営の要請だ。2023年3月期の本決算発表時から、複数の日本企業が要請に応える形で資本政策を見直し、直近でも日本を代表する企業が持ち合い株式の解消をアナウンスした。資本効率の改善という強気の見通しを投資家が持てるようになった。――業種やセクターでの濃淡は。 株高の原動力は外国人投資家であり、大型・バリュー株が株価を牽引している。逆に言えば、中小型株は出遅れ感が非常に強い。(大型株で構成する)TOPIX100が年初来で15%上昇しているのに対して、TOPIXスモールバリューは6%にとどまる。業種別では半導体関連産業が強いが、米中分断によってグローバルでサプライチェーンを築くのではなく、各国が自ら工場を建設し、生産する世界へと移行している。そうした動きの恩恵を受ける産業はいくつかある。.
「失われた30年」を脱しようとしている日本株は、上り調子をどこまで維持できるのだろうか。イギリスに本拠を置くシュローダー・インベストメント・マネジメントで日本株式運用総責任者を務める豊田一弘氏に聞いた。TOPIX(東証株価指数)でいうと、その上昇幅は2023年が25%に対して、2024年は約2カ月ですでに12%。日経平均の最高値の更新自体に驚きはないが、ややピッチが早いという印象は受けた。 上昇には複数の要因がある。1つは東京証券取引所による、資本コストや株価を意識した経営の要請だ。2023年3月期の本決算発表時から、複数の日本企業が要請に応える形で資本政策を見直し、直近でも日本を代表する企業が持ち合い株式の解消をアナウンスした。資本効率の改善という強気の見通しを投資家が持てるようになった。――業種やセクターでの濃淡は。 株高の原動力は外国人投資家であり、大型・バリュー株が株価を牽引している。逆に言えば、中小型株は出遅れ感が非常に強い。(大型株で構成する)TOPIX100が年初来で15%上昇しているのに対して、TOPIXスモールバリューは6%にとどまる。業種別では半導体関連産業が強いが、米中分断によってグローバルでサプライチェーンを築くのではなく、各国が自ら工場を建設し、生産する世界へと移行している。そうした動きの恩恵を受ける産業はいくつかある。
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