新型「レンジローバースポーツ」の超高性能バージョン「SV」は、SUVとは思えぬ走りだった! サトータケシがリポートする。
世界が一変するSVモード レンジローバースポーツSVエディション トゥーP635は、車名のとおり最高出力635psの4.4リッターV型8気筒ツインスクロールガソリンターボエンジンを積むスポーツSUVの最高峰だ。 動力性能だけでなく、おもてなし機能に至るまでびっくり仰天の豪華絢爛なモデルであるけれど、まずはその概要から簡単に紹介したい。 “エディション トゥー”というからには“エディション ワン”が存在するわけで、2023年にレンジローバーの歴史で最も強力なエンジンを積むSVグレードが導入される際に、世界限定2500台でエディション ワンが生産された。そして2025年モデルに、第2弾となるエディション トゥーが、設定される運びとなった。 マットフィニッシュのブルーネブラという、上品でありながら凄みも感じさせる色のドアを開けると、自動でスーッとステップがあらわれて、ドライバーを車内にエスコートしてくれる。 スイッチやダイヤルなどの突起物が見当たらないインテリアは、凹凸を廃したツルンとしたエクステリアと世界観がつながっていて、あらためてグッドデザインと感じた。 スターターボタンを押してBMWの手になるV8エンジンを始動、試乗を開始する。ただし、都心の渋滞をそろそろと走っている限りは、“最高出力635ps”や“0〜100km/h加速3.
8秒”といったスペックから想像するような獰猛さは微塵も感じられない。 波ひとつない穏やかな海を行くヨットのように、静かに、滑らかに走る。たまにアクセルペダルを踏み込むと、V8エンジンの快音が控えめに耳に入る。高級なオーディオのボリュームを絞ったときの感覚に似ている。 ところが、ステアリングホイールのホーンボタンの下にある、赤字で“SV”と、記されたスイッチを押すと、世界が一変する。 メーターパネルの表示が変わり、間接照明の色も赤に変わる。遠くから聞こえていたエンジン音が至近距離から聞こえるようになり、音質もドライバーを奮い立たせるワイルドなものに変化した。“スポーツモード”というよりも、“戦闘モード”と呼びたくなる。 エンジンのレスポンスは驚くほどシャープになり、アクセルペダルを踏む右足の親指に軽く力を入れるだけで素早く反応する。 さらに強く踏み込むと、“コーン”と“フォーン”の間のような快音が室内を満たす。スポーティというより、「レーシィ」と、表現したくなるサウンドだ。 ▲次ページ:「最上級のラグジュアリーと怒涛のパフォーマンスの融合」 【レンジローバー関連記事】 文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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