アメリカのZizianというカルト集団のメンバー2人が、2025年1月にカナダ国境警備隊員の死亡事件に関与していたとして逮捕されました。メンバーは過激な思想を持ち、暴力的な事件を起こしていたとされています。
AP通信によると、 Zizian は20代から30代の若いコンピューター科学者がオンラインで知り合い、無政府主義の信念を共有したことから始まったとのことです。グループとしての目標は明確ではありませんが、オンライン上のやり取りでは過激なヴィーガン主義や性自認、人工知能まで幅広いトピックを扱っており、次第にグループの思想が暴力的になり カルト 的な集団へと変貌していったそうです。 Zizian の名前の由来にもなったグループ創設者のジズ・ラソタはトランスジェンダーの女性を名乗り、理性と知識を通じて人間の認知を理解しようとする「合理主義」の考え方を強く非難するブログを運営していました。このジズという名前は、ジャック・ラソタ容疑者のブログ用の別名であり、ラソタ容疑者の思想に共感した人たちを カルト 的だと非難した人物が「 Zizian 」という名称を使用しました。
BBCによると、ラソタ容疑者とその仲間は、合理主義団体が開催したイベントに抗議活動をしていたところ逮捕されましたが、ラソタ容疑者の弁護士が虚偽の報告をしたことで、ラソタ容疑者は死亡したとみなされていたとのことでした。その後、家賃を求める土地所有者を襲撃したり、メンバーの両親を銃殺したり、新しい土地でも家主を殺害したりと暴力的な事件を発生させていましたが、一部のメンバーが逮捕、拘留されるのみで、Zizianの活動は継続していました。 2025年1月、カナダの高速道路でアメリカの国境警備隊員とZizianのメンバーと見られる人物とで銃撃戦が発生しました。国境警備隊員の一人であるデビッド・マランド氏は、入国審査を行うため、カナダ国境から約15㎞離れた高速道路を通過する車を停止させました。乗車していた2人のうち1人が、停止中に拳銃を取り出して少なくとも2回発砲した結果、銃撃戦となりマランド氏および車内にいたZizianのメンバー1人が死亡しました。 アメリカの国土安全保障省は一連の事件からZizianのメンバーを「定期監視」下に置いていましたが、銃撃戦とマラン氏の殺害事件を期に、Zizianに関する全国規模の捜査を実施しました。銃撃戦を起こして逃亡した人物であるテレサ・ヤングブラット容疑者が武器関連容疑で起訴され、ヤングブラット容疑者が使用した拳銃が第三者によって購入されていたこと、購入者はアメリカのペンシルバニア州で起きた別の殺人事件で重要参考人になっていることなどが判明し、最終的に複数の事件に関与したとしてラソタ容疑者およびZizianメンバーのダニエル・ブランク容疑者が2025年2月末に逮捕されました。
