アインシュタインが納得しない「量子もつれ」を新たな実験で実証か 中国チームが高性能装置で検証:Innovative Tech

トップニュース News

アインシュタインが納得しない「量子もつれ」を新たな実験で実証か 中国チームが高性能装置で検証:Innovative Tech
科学・テクノロジー気になる
  • 📰 topitmedia
  • ⏱ Reading Time:
  • 45 sec. here
  • 4 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 28%
  • Publisher: 51%

中国科学技術大学などに所属する研究者らは、改良した高性能な装置を用いて「量子もつれ」(2つの粒子がどれだけ離れていても相関関係を保つ現象)を実験的に検証した研究報告を発表した。

この実験は、アインシュタインが1930年代に「不気味な遠隔作用」と呼んで懐疑的だった“量子もつれした粒子が極めて遠い距離を隔てていても瞬時に影響し合うように見える現象”を検証するものだ。アインシュタインの疑念から約30年後、物理学者のジョン・ベルはこの奇妙な可能性を検証する方法「ベルの不等式」を考案した。その後、多くの実験がベルの不等式を基に行われ、全ての実験結果が同じ結論に達した。つまり「局所実在性」(物事の性質は観測と無関係に存在し(=実在性)、離れた場所にある物体同士は瞬時に影響し合うことはない(=局所性)という考え方)が“成り立たない”というものだ。これは、物体の状態が観測されるまで確定せず、非常に離れた粒子間に量子力学的な相関関係が存在する可能性があることを意味している。今回の実験では、これらの問題を解決してハーディのパラドックスを実験的に実証するために、いくつかの技術的改良が行われた。まず、82.

2%という高い検出効率を持つ超電導ナノワイヤ単一光子検出器(SNSPD)を使用した。次に、99.10%という高い忠実度を持つエンタングルメント源(量子もつれ状態にある粒子対を生成する装置)を開発した。 さらに、高速な量子乱数生成器(QRNG)を用いて測定設定を選択することで、測定の独立性を確保。測定装置をアリス地点が93m、ボブ地点が90m離れた場所に配置し、光速を考慮しても信号が伝わらない程度の時間間隔で測定を行い、局所性の仮定を満たした。実験では、同時に2つの量子もつれした光子を放出し、それらを反対方向に送り出す。各光子は、アリス地点(93m離れた場所)とボブ地点(90m離れた場所)の検出器にそれぞれ到達し、そこで偏光(光粒子の向きを表す性質)を測定した。 これらの検出器では、偏光を異なる角度で測定できるが、どの角度で測定するかは高速な量子乱数生成器を用いてその場でランダムに決まる。これは、量子もつれ以外の要因による相関関係の可能性を排除し、実験結果が真に量子力学的な現象によるものであることを示すためである。 約6時間にわたる実験で、43億回以上の粒子対測定を実施。研究チームは全ての測定結果を集計し「Hardy値」と呼ばれる指標を算出した。0以下のHardy値は局所実在性と矛盾しないが、正の値はその逆を示す。この実験では、正のHardy値が得られ、その統計的有意性は物理学で結果が偶然ではないことを示す5標準偏差以上に達した。Source and Image Credits: Si-Ran Zhao, Shuai Zhao, Hai-Hao Dong, Wen-Zhao Liu, Jing-Ling Chen, Kai Chen, Qiang Zhang, and Jian-Wei Pan. Loophole-Free Test of Local Realism via Hardy’s Violation. Phys. Rev. Lett. 133, 060201 - Published 7 August 2024

We have summarized this news so that you can read it quickly. If you are interested in the news, you can read the full text here. Read more:

topitmedia /  🏆 93. in JP

科学・テクノロジー 気になる

 

United States Latest News, United States Headlines

Similar News:You can also read news stories similar to this one that we have collected from other news sources.

生成AIが“AI生成コンテンツ”を学習し続けるとどうなる?→「モデル崩壊」が起こる 英国チームが発表:Innovative Tech(AI+)生成AIが“AI生成コンテンツ”を学習し続けるとどうなる?→「モデル崩壊」が起こる 英国チームが発表:Innovative Tech(AI+)英オックスフォード大学や英ケンブリッジ大学などに所属する研究者らは、AIモデルが自己生成したデータで繰り返し学習すると、モデルの性能が低下していく「モデル崩壊」という現象を発見した研究報告を発表した。
Read more »

“HDMIケーブルから漏れる信号”を屋外から傍受→モニターの表示内容を盗み見るAI ウルグアイチームが開発:Innovative Tech(AI+)“HDMIケーブルから漏れる信号”を屋外から傍受→モニターの表示内容を盗み見るAI ウルグアイチームが開発:Innovative Tech(AI+)ウルグアイのUniversidad de la Republica Montevideoに所属する研究者らは、HDMIケーブルから意図せずに放射される電磁波を傍受し、AIを使用して解読することでモニターに表示されている画像を再現する攻撃を提案した研究報告を発表した。
Read more »

それでも「酒は百薬の長」と言い続けるワケ カナダの研究者らが飲酒量と死亡リスクの関係を分析:Innovative Techそれでも「酒は百薬の長」と言い続けるワケ カナダの研究者らが飲酒量と死亡リスクの関係を分析:Innovative Techカナダのビクトリア大学などに所属する研究者らは、107件の研究を対象とした分析を実施し、アルコール消費と全死因死亡率の関連性を詳細に調査した研究報告を発表した。
Read more »

水族館で新種の甲殻類発見 その名は“ランマアプセウデス” 特徴は雌雄(男女)同体→「らんま1/2」から命名 高橋留美子さんも公認:Innovative Tech水族館で新種の甲殻類発見 その名は“ランマアプセウデス” 特徴は雌雄(男女)同体→「らんま1/2」から命名 高橋留美子さんも公認:Innovative Tech北海道大学大学院理学院修士課程の松島吉伸さんと同大学大学院理学研究院の角井敬知講師の研究チームは、水族館の水槽から新種の甲殻類を発見した研究報告を発表した。
Read more »

脳内の神経細胞で「量子もつれ」が発生してる? 何百万の脳細胞間の同期活動を説明か 上海大学が発表:Innovative Tech脳内の神経細胞で「量子もつれ」が発生してる? 何百万の脳細胞間の同期活動を説明か 上海大学が発表:Innovative Tech上海大学の研究者らは、脳内の神経繊維が、量子もつれによって結びついた光子のペアを生成する可能性を理論的に示唆した研究報告を発表した。
Read more »

5人に1人「AIは“幸福や苦痛などを経験する能力”を持っている」と回答 米国3500人の調査結果:Innovative Tech(AI+)5人に1人「AIは“幸福や苦痛などを経験する能力”を持っている」と回答 米国3500人の調査結果:Innovative Tech(AI+)米シンクタンク「Sentience Institute」などに所属する研究者らは、2021~2023年にかけて、3回にわたり米国の3500人を対象に、AIとその自己意識に関する認識について詳細な調査を行った研究報告を発表した。
Read more »



Render Time: 2026-04-02 15:05:29