マツダの新たなフラッグシップSUV「CX-80」が、いよいよ公道を走りだす。成熟が進んだ「ラージプラットフォーム」がかなえる走りと、3列シートのプレミアムSUVとしての資質の高さを、徳島~神戸で行われた試乗会よりリポートする。
ついに マツダ CX-80 に試乗する日がやってきた。「ついに」とリキが入るのは、撮影会で見たこのクルマは、内外装ともに気合十分でつくり込まれており、「こりゃあ乗ってもイイんじゃないか」と、期待がふくらんだからだ。 そんなことはどうでもいいとして、この マツダ CX-60は、コーナーでツボにはまった時には快感が脳天を直撃するような気持ちのいいコーナリングを披露するいっぽうで、ちょっとした路面の凹凸でも脳天を直撃するようなハーシュネスを伝えた。 言ってみれば広島からやってきたゴーカートフィーリングで、その得手と不得手の落差の大きさは、漫画『ドカベン』に登場する“花は桜木、男は岩鬼”の岩鬼正美を思わせた。とんでもない悪球をホームランにするクセに、ド真ん中の絶好球を空振りする。漫画だったらキャラが立っていておもしろいけれど、400万円、500万円の買い物なんだからもうちょっと洗練されていてしかるべきではないか、というのが物議を醸した理由だ。 いかにもFRレイアウトらしいノーズの長さとヘビーデューティーなSUV風味が合体したエクステリアデザインは、あらためて見ても個性的。フォーマルなたたずまいでありながら、アクティブなライフスタイルも想像させる、秀逸なデザインだ。試乗車のまとう「メルティングカッパーメタリック」という新色も日差しを受けて輝いている。 ここで運転を交代して、後席の乗り心地を試す。率直に言って、前席に比べるとやや路面からの突き上げがキツくなるから、前席が特等席ではあるのだけれど、その差は小さい。2列目シートにはリクライニングやスライド機構が備わることもあって、快適に過ごすことができる。 感心したのは静粛性の高さで、後輪のホイールハウスに近いはずの2列目シートに腰掛けても、声を高めることなく前席の人と会話ができる。確認したところ、インストゥルメントパネルの奥に位置するインシュレーターやリアホイールハウスの遮音材を増し、やはり遮音材の役割を果たすフロアカーペットを厚くし、トランスミッションもノイズを抑えるべく制御を変えるなど、静粛性の確保には万全を期したとのことだった。ちなみに、これだとエンジンの音が聞こえなくて物足りなくなるので、気持ちのいい周波数では音を盛っているとのこと。 今回はメーカー主催の試乗会だったので、厳密に燃費を計測することはできなかったのだが、燃費を気にせずドライブする限り、マイルドハイブリッドは環境技術というより、上質で楽しいドライブフィールを提供する技術という印象を受けた。 山あいのワインディングロードでは、どちらのパワートレインも気持ちよく曲がってくれる。ノーズが素直にインを向き、シームレスにロールを深めながら、きれいなフォームでコーナーをクリアする。ゴーカートフィーリングはなく、フィギュアスケートフィーリングだ。 参考までに、先代の マツダ CX-8のサスペンション形式は、フロントがストラットでリアがマルチリンク。CX-60/ CX-80 といった新しいラージ商品群は、フロントがダブルウィッシュボーンでリアがマルチリンク。こうした変化にCX-60はややついていけなかったけれど、時間的に余裕があった CX-80 はしっかり対応したということだろう。 CX-80 に施された改善策は、やがて兄弟車のCX-60にも水平展開されるはずだ。.
ついにマツダCX-80に試乗する日がやってきた。「ついに」とリキが入るのは、撮影会で見たこのクルマは、内外装ともに気合十分でつくり込まれており、「こりゃあ乗ってもイイんじゃないか」と、期待がふくらんだからだ。 そんなことはどうでもいいとして、このマツダCX-60は、コーナーでツボにはまった時には快感が脳天を直撃するような気持ちのいいコーナリングを披露するいっぽうで、ちょっとした路面の凹凸でも脳天を直撃するようなハーシュネスを伝えた。 言ってみれば広島からやってきたゴーカートフィーリングで、その得手と不得手の落差の大きさは、漫画『ドカベン』に登場する“花は桜木、男は岩鬼”の岩鬼正美を思わせた。とんでもない悪球をホームランにするクセに、ド真ん中の絶好球を空振りする。漫画だったらキャラが立っていておもしろいけれど、400万円、500万円の買い物なんだからもうちょっと洗練されていてしかるべきではないか、というのが物議を醸した理由だ。 いかにもFRレイアウトらしいノーズの長さとヘビーデューティーなSUV風味が合体したエクステリアデザインは、あらためて見ても個性的。フォーマルなたたずまいでありながら、アクティブなライフスタイルも想像させる、秀逸なデザインだ。試乗車のまとう「メルティングカッパーメタリック」という新色も日差しを受けて輝いている。 ここで運転を交代して、後席の乗り心地を試す。率直に言って、前席に比べるとやや路面からの突き上げがキツくなるから、前席が特等席ではあるのだけれど、その差は小さい。2列目シートにはリクライニングやスライド機構が備わることもあって、快適に過ごすことができる。 感心したのは静粛性の高さで、後輪のホイールハウスに近いはずの2列目シートに腰掛けても、声を高めることなく前席の人と会話ができる。確認したところ、インストゥルメントパネルの奥に位置するインシュレーターやリアホイールハウスの遮音材を増し、やはり遮音材の役割を果たすフロアカーペットを厚くし、トランスミッションもノイズを抑えるべく制御を変えるなど、静粛性の確保には万全を期したとのことだった。ちなみに、これだとエンジンの音が聞こえなくて物足りなくなるので、気持ちのいい周波数では音を盛っているとのこと。 今回はメーカー主催の試乗会だったので、厳密に燃費を計測することはできなかったのだが、燃費を気にせずドライブする限り、マイルドハイブリッドは環境技術というより、上質で楽しいドライブフィールを提供する技術という印象を受けた。 山あいのワインディングロードでは、どちらのパワートレインも気持ちよく曲がってくれる。ノーズが素直にインを向き、シームレスにロールを深めながら、きれいなフォームでコーナーをクリアする。ゴーカートフィーリングはなく、フィギュアスケートフィーリングだ。 参考までに、先代のマツダCX-8のサスペンション形式は、フロントがストラットでリアがマルチリンク。CX-60/CX-80といった新しいラージ商品群は、フロントがダブルウィッシュボーンでリアがマルチリンク。こうした変化にCX-60はややついていけなかったけれど、時間的に余裕があったCX-80はしっかり対応したということだろう。CX-80に施された改善策は、やがて兄弟車のCX-60にも水平展開されるはずだ。
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