「闘将」星野仙一さんも来店、震災時には炊き出しも 仙台の人気鉄板焼き店が10月末で閉店

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仙台市青葉区の中心街にある鉄板焼き店が、物価の高騰などを理由に10月31日で閉店することになった。プロ野球楽天の監督を務めた星野仙一さんが監督当時に来店したこ…

仙台市青葉区の中心街にある鉄板焼き店が、物価の高騰などを理由に10月31日で閉店することになった。プロ野球楽天の監督を務めた星野仙一さんが監督当時に来店したこともある同店は東北の食材にもこだわり、東日本大震災時には炊き出しも行うなど、地域に密着する形で10年以上親しまれてきた。店の関係者は「感謝への思いを生きる糧にしていきたい」としている。東北随一の繁華街・国分町近くに位置する「HONA(ホナ)仙台」は平成21年4月にオープン。トマトをふんだんに使った名物「HONAトマトお好み焼き」やミックスお好み焼きなどに加え、仙台牛のサーロインステーキ、宮城県白石市の「竹鶏たまご」を使っただしまき玉子など、東北の食材も生かしたメニューで人気を博してきた。「仙台ではお好み焼きを取り扱う店が少なく、オープン当初は『こんなのお好み焼きじゃない』と言われたりもしたけど、お好み焼きといった〝粉もの〟の良さを、ちょっとは伝えられたのでは」。そう振り返るのは、岩手県花巻市出身で同店の代表を務める安藤浩樹さん(40)だ。安藤さんを含むスタッフにとって、忘れられない日がある。それは、東日本大震災が発生した平成23年3月11日。「ちょうどランチの時間が終わって、片付けやまかないの準備をしているときだった」(安藤さん)。当時、仙台市青葉区の別の場所にあった店舗は地震直後に停電したものの、ビルの地下スペースにあったため、幸いにも大きな被害はなかった。 お米や食材の備蓄もあったことから、安藤さんらはスタッフと話し合い、おにぎりや温かいスープなどを用意した炊き出しをスタート。炊き出しは約1週間、ほぼ無料で続けたという。安藤さんは「(炊き出しは)とにかく何かしないといけないと思った。小さい子供たちも受け取ってくれると、すごく喜んでくれた。おにぎりとスープだけで、これだけ喜んでくれるのかという思いだった」と振り返る。震災のあった23年、同市青葉区の別の雑居ビル地下1階に移転。人気の鉄板焼き店として親しまれていた同店に、試練が襲う。令和2年から本格化した新型コロナウイルスの感染拡大だった。新型コロナウイルス特別措置法に基づく「蔓延防止等重点措置」の際には、酒類の提供自粛のほか、営業時間の短縮を迫られた。難局を乗り越えるため、同店ではノンアルコール飲料の割引イベントを開催するなど工夫を凝らした。ただ、「飲食店にとってアルコールを提供できないことが大変だった。売り上げ的には従来の50%程度になったときもあった」(安藤さん)と話すように、コロナ禍は国分町も決して例外ではなかった。「物価高騰の中、味を変えてまで営業するのは難しく、HONA仙台としての〝ファーストシーズン〟はいったん終わりということにした。感謝への思いを生きる糧にして、また違う形でやることができれば」と安藤さん。再起にかける思いは決して消えていない。(浅野英介).

仙台市青葉区の中心街にある鉄板焼き店が、物価の高騰などを理由に10月31日で閉店することになった。プロ野球楽天の監督を務めた星野仙一さんが監督当時に来店したこともある同店は東北の食材にもこだわり、東日本大震災時には炊き出しも行うなど、地域に密着する形で10年以上親しまれてきた。店の関係者は「感謝への思いを生きる糧にしていきたい」としている。東北随一の繁華街・国分町近くに位置する「HONA(ホナ)仙台」は平成21年4月にオープン。トマトをふんだんに使った名物「HONAトマトお好み焼き」やミックスお好み焼きなどに加え、仙台牛のサーロインステーキ、宮城県白石市の「竹鶏たまご」を使っただしまき玉子など、東北の食材も生かしたメニューで人気を博してきた。「仙台ではお好み焼きを取り扱う店が少なく、オープン当初は『こんなのお好み焼きじゃない』と言われたりもしたけど、お好み焼きといった〝粉もの〟の良さを、ちょっとは伝えられたのでは」。そう振り返るのは、岩手県花巻市出身で同店の代表を務める安藤浩樹さん(40)だ。安藤さんを含むスタッフにとって、忘れられない日がある。それは、東日本大震災が発生した平成23年3月11日。「ちょうどランチの時間が終わって、片付けやまかないの準備をしているときだった」(安藤さん)。当時、仙台市青葉区の別の場所にあった店舗は地震直後に停電したものの、ビルの地下スペースにあったため、幸いにも大きな被害はなかった。 お米や食材の備蓄もあったことから、安藤さんらはスタッフと話し合い、おにぎりや温かいスープなどを用意した炊き出しをスタート。炊き出しは約1週間、ほぼ無料で続けたという。安藤さんは「(炊き出しは)とにかく何かしないといけないと思った。小さい子供たちも受け取ってくれると、すごく喜んでくれた。おにぎりとスープだけで、これだけ喜んでくれるのかという思いだった」と振り返る。震災のあった23年、同市青葉区の別の雑居ビル地下1階に移転。人気の鉄板焼き店として親しまれていた同店に、試練が襲う。令和2年から本格化した新型コロナウイルスの感染拡大だった。新型コロナウイルス特別措置法に基づく「蔓延防止等重点措置」の際には、酒類の提供自粛のほか、営業時間の短縮を迫られた。難局を乗り越えるため、同店ではノンアルコール飲料の割引イベントを開催するなど工夫を凝らした。ただ、「飲食店にとってアルコールを提供できないことが大変だった。売り上げ的には従来の50%程度になったときもあった」(安藤さん)と話すように、コロナ禍は国分町も決して例外ではなかった。「物価高騰の中、味を変えてまで営業するのは難しく、HONA仙台としての〝ファーストシーズン〟はいったん終わりということにした。感謝への思いを生きる糧にして、また違う形でやることができれば」と安藤さん。再起にかける思いは決して消えていない。(浅野英介)

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