「何で人間は戦争をするかねー」 戦争マラリアを児童小説に 高橋喜和さん(77)石垣市出身・長野県在住 - 琉球新報デジタル
石垣市出身で長野県安曇野市在住の高橋喜和さん(77)がこのほど、沖縄戦末期の八重山で、日本軍の命令により疎開させられた多くの住民が命を落とした「戦争マラリア」の悲劇を題材にした児童小説「南へ飛んだポー」(自制作本)を書き上げた。7月21日、安曇野市内で初の朗読会を開く。高橋さんは、政府が「中国の脅威」を理由に石垣島などで自衛隊の配備を強化していることを危惧し、「作品を通して平和の在り方を考えてもらいたい」と訴える。 小説は安曇野市を舞台に、けがをしたキジバトの「ポー」と、ポーを助けた地元の小学生「真央」、波照間島生まれの旅人「源じいさん」の交流を描く。口を閉ざしていた源じいさんが、あることがきっかけで、家族を戦争マラリアで亡くしたことなど、これまで内に秘めていた悲しみを打ち明け始める展開だ。同年8月には波照間国民学校の識名信升(しんしょう)校長(故人)の八重山守備隊への直訴で全島民が帰島したが、その後も「マラリア地獄」が続き、400人以上が亡くなった。同様の悲劇は八重山諸島全体で起き、「もう一つの沖縄戦」とも言われている。 高橋さんが作中、最もこだわったのは、沖縄へ飛んだポーが、激戦の地、摩文仁の丘(糸満市)で琉球キジバトの「ピーズ」と会話する場面だ。ピーズの「何で人間は命がなくなる戦争をするかねー、意味がわからんさ」というせりふに、自身の思いを託した。高橋さんは「平和は武器ではなく、会話、対談、交渉で実現できると信じている。理想論に聞こえるかもしれないが、それを怠れば市民が再び戦争に巻き込まる。子どもたちを、いつか来た道に戻してはならない」と力を込める。 沖縄ほどではないが、高橋さんが暮らす長野県でも近年は平和運動や憲法を守る会などの活動が盛んになっているという。いつ何時も、遠く離れた故郷・八重山を思っているという高橋さんは「戦争に再び向かおうとする政府の姿勢は黙認できないし、基地問題は沖縄だけの問題ではない。微力かもしれないが、自分のできることを続けていきたい」と述べた。.
石垣市出身で長野県安曇野市在住の高橋喜和さん(77)がこのほど、沖縄戦末期の八重山で、日本軍の命令により疎開させられた多くの住民が命を落とした「戦争マラリア」の悲劇を題材にした児童小説「南へ飛んだポー」(自制作本)を書き上げた。7月21日、安曇野市内で初の朗読会を開く。高橋さんは、政府が「中国の脅威」を理由に石垣島などで自衛隊の配備を強化していることを危惧し、「作品を通して平和の在り方を考えてもらいたい」と訴える。 小説は安曇野市を舞台に、けがをしたキジバトの「ポー」と、ポーを助けた地元の小学生「真央」、波照間島生まれの旅人「源じいさん」の交流を描く。口を閉ざしていた源じいさんが、あることがきっかけで、家族を戦争マラリアで亡くしたことなど、これまで内に秘めていた悲しみを打ち明け始める展開だ。同年8月には波照間国民学校の識名信升(しんしょう)校長(故人)の八重山守備隊への直訴で全島民が帰島したが、その後も「マラリア地獄」が続き、400人以上が亡くなった。同様の悲劇は八重山諸島全体で起き、「もう一つの沖縄戦」とも言われている。 高橋さんが作中、最もこだわったのは、沖縄へ飛んだポーが、激戦の地、摩文仁の丘(糸満市)で琉球キジバトの「ピーズ」と会話する場面だ。ピーズの「何で人間は命がなくなる戦争をするかねー、意味がわからんさ」というせりふに、自身の思いを託した。高橋さんは「平和は武器ではなく、会話、対談、交渉で実現できると信じている。理想論に聞こえるかもしれないが、それを怠れば市民が再び戦争に巻き込まる。子どもたちを、いつか来た道に戻してはならない」と力を込める。 沖縄ほどではないが、高橋さんが暮らす長野県でも近年は平和運動や憲法を守る会などの活動が盛んになっているという。いつ何時も、遠く離れた故郷・八重山を思っているという高橋さんは「戦争に再び向かおうとする政府の姿勢は黙認できないし、基地問題は沖縄だけの問題ではない。微力かもしれないが、自分のできることを続けていきたい」と述べた。
United States Latest News, United States Headlines
Similar News:You can also read news stories similar to this one that we have collected from other news sources.
「尾木ママ」尾木直樹氏、NHK報道に抗議した文科省に怒り「事実なら余りに笑止千万」尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(77)が24日までに、ブログを更新。公立学校教員の長時間労働をめぐる「定額働かせ放題」と称される問題について言及した。尾木氏は「...
Read more »
世界的指揮者の井上道義さん 札幌交響楽団とラスト共演 武満徹も愛した札響を語る<会いたい 聞きたい>2024年内の引退を表明している世界的指揮者、井上道義さん(77)。5月25、26の両日、札幌コンサートホール・キタラで札幌交響楽団との最後の共演に臨みました。共演は1976年からの48年間で60回超...
Read more »
不記載で国会議員の公民権停止「まだ甘い」50% --- 政治資金のクリーン度「自民も野党も変わらない」64%、政治に金かかるのは「不要な支出多いだけ」77% ---不記載で国会議員の公民権停止「まだ甘い」50% --- 政治資金のクリーン度「自民も野党も変わらない」64%、政治に金かかるのは「不要な支出多いだけ」77% --- 紀尾井町戦略研究所株式会社のプレスリリース
Read more »
西川忠志 「吉本新喜劇入団15周年記念公演」に出演 きよし、ヘレンらロイヤルファミリーも舞台に勢揃い忠志は「1カ月、練習した」というダンスで6分間動き回った後、新喜劇がスタート。いきなりシークレットゲストとして父・西川きよし(77)、母・ヘレン(77)、妹・かの… - スポーツニッポン新聞社の公式サイト(www.sponichi.co.jp)。
Read more »
【今後のセ・リーグ展望】田淵幸一氏 抜け出すチーム不在 上位4チーム優勝争い最後まで続きそうプロ野球は21日からリーグ戦が再開する。スポニチ本紙評論家の田淵幸一氏(77)が、今後のセ・リーグの展望を語った。徹底分析し、開幕からここまでの戦いぶりを基に今後の...
Read more »
NBAで6度MVPのジャバー氏も偉大なメイズさんを追悼、不可能を可能にし水の上も歩けると信じていた(2024年6月21日)|BIGLOBEニュースカリーム・アブドゥル・ジャバー氏(77)はNBAで6度チームを優勝に導き、6度シーズンMVPを獲得した歴史に残る偉大なプレーヤーだが、18日に93歳で亡くなった名外野手、ウィ…|BIGLOBEニュース
Read more »
